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歴史・文化のイベント

2018年第1回沖縄空手国際大会・第1回8月1日 奉納演武・開会式・交流演武会

執筆者 : きゅう

2020年東京オリンピックの正式種目にも採用され、注目を集めている空手。現在世界中に広まり、競技人口は1億数千万人に上るとも言われています。

その発祥の地は、ここ沖縄。様々な流派の道場が数多く開かれ、学校の体育のカリキュラムにも取り入れられて、子どもからご年配の方まで幅広く空手に親しんでいます。県外、海外の空手家からも聖地として熱い視線を向けられる沖縄の、脈々と受け継がれてきた伝統空手。

その奥深い世界を見せてくれた沖縄空手国際大会を取材させていただきました。

第1回8月1日 奉納演武・開会式・交流演武会 ← 

第2回8月2日・3日 海外・県外予選

第3回8月4日 本大会 ベスト32→ベスト4

第4回8月5日本大会 準決勝・3位決定戦・決勝

第5回8月6日・7日 沖縄空手セミナー

第6回まとめとインタビュー

この6回に分けて、記念すべき大会の様子をじっくりまとめてみたいと思います。

この記事は、第1回 8月1日 奉納演武・開会式・交流演武会の記事になります。

沖縄空手国際大会とは?

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沖縄県立武道館と沖縄空手会館を会場に、世界50の国と地域から延べ3500人が参加した、過去最大規模の沖縄県主催空手世界大会。

2018年8月1日、大会の安全と成功を祈願する奉納演武で幕を開け、2日から5日には「首里・泊手系」「那覇手系」「上地流系」「古武道(棒)」「古武道(サイ)」の5部門を、少年~シニアの男女各4種目により競う競技大会が行われました。また、沖縄県を代表する達人たちによる沖縄空手セミナーも6日、7日の2日間に渡って開催され、世界中の空手愛好家たちが沖縄伝統空手への理解と互いの交流を深める場となっています。

何が見れるの?

世界各国から1200人が参加した沖縄伝統空手の「型」を競う競技大会をメインに、交流演武会や沖縄空手セミナー、フェアウェルパーティーなどが1週間に渡って開催されました。

ここでは、その初日に行われた奉納演武と開会式、交流演武会について、写真とともにお目にかけたいと思います。

1.  沖縄県指定無形文化財保持者も登場。熟練の演武を披露

奉納演武

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第1回手国際大会の開幕に先立ち、沖縄空手会館特別道場で行われた奉納演武。上地武信さん(上地流・範士10段、県指定無形形文化財保持者)の挨拶にはじまり、沖縄空手界の重鎮が次々と型を披露しました。

uechitakenobu上地武信さん(上地流・範士10段、県指定無形形文化財保持者)

sakukawamasanobu佐久川政信さん(少林寺流・範士9段)「鎮闘(チントー)」

角度が悪く、余計なものが写り込んでしまっています。すみません・・・

tairayoshitaka平良慶孝さん(松林流・範士10段)「泊チントゥ」

ahagonnaonobu阿波根直信さん(小林流・範士10段)「クーサンクー大」

shimabukuroyoshiyasu島袋善保さん(少林流・範士10段)「セイサン」

nakamotomasahiro仲本政博さん(古武道・範士10段、県指定無形形文化財保持者)「前里のヌンチャク」

higashionnamorio東恩納盛男さん(剛柔流・師範、県指定無形形文化財保持者)「百翠蓮(ペッチューリン/スーパーリンペイ)」

赤瓦屋根に朱塗りの壁、掲げられた「守禮(礼)之館」の下で披露された演武。日々怠らず積み上げて来られたであろう鍛錬と、空手への思いを感じる重みのある所作ひとつひとつに引き込まれました。本当に良いものを見せていただいたと思います。写真からもそれが伝わるでしょうか・・・?

2.  沖縄伝統芸能で幕開け。世界各国から参加者が集結

開会式

開会式は、沖縄県立武道館に場所を移して行われました。アトラクションは沖縄県立芸術大学による伝統舞踊「四つ竹」で厳かに始まり、友寄獅子舞棒術保存会による「八重瀬町友寄の獅子舞」、志多伯獅子舞棒術保存会による「八重瀬町志多伯の棒術」、創作エイサー協議会による創作エイサー演舞。どれも華やかで見ごたえがあり、会場は大いに沸きました。

kouryuenbu-yotsutake伝統舞踊「四つ竹」

kouryuenbu-shishimai「八重瀬町友寄の獅子舞」

kouryuenbu-boujyutsu「八重瀬町志多伯の棒術」

kouryuenbu-eisa「創作エイサー演舞」

その後、選手・審判団が入場。日本を含め50の国と地域からの3000人を超える参加者で会場はいっぱいに。

翁長雄志沖縄県知事(代読・謝花喜一郎副知事)、笹川堯全日本空手道連盟会長(代読・糸川まさあき全日本空手道連盟理事)、沖縄県指定無形文化財「沖縄の空手・古武術」保存会の友寄隆宏会長他、沖縄と空手を代表する方々の挨拶に続き、座喜味龍史選手(首里・泊手系少年男子)・當銘桜子選手(那覇手系少年女子)による爽やかな選手宣誓で締めくくられました。

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kaikaishiki-fukuchiji翁長雄志沖縄県知事(代読・謝花喜一郎副知事)

kaikaishiki-karatedourenmei笹川堯全日本空手道連盟会長(代読・糸川まさあき全日本空手道連盟理事)

kaikaishiki-okinawakaratekobujyutsuhozonkai「沖縄の空手・古武術」保存会の友寄隆宏会長

kaikaishiki-senshusensei座喜味龍史選手(首里・泊手系少年男子)・當銘桜子選手(那覇手系少年女子)

3.  年齢も国籍も超えて。集団演武に感じる「平和の武」

交流演武会

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開幕式に引き続き行われた交流演武会。各流派や道場による40のプログラム、個人演武8プログラムが披露されました。年齢も国籍も超えてひとつの型を演武する出演者、車椅子に乗った参加者の姿には、「平和の武」と言われ、世界中に広がっていった沖縄空手の底力と魅力が詰まっているよう。世界空手道選手権大会2014・2016年「男子個人形」覇者の喜友名諒選手が所属する、劉衛流龍鳳会の演武も見ることができました。

個人演武は会場の照明が落とされ、スポットライトのみで行われました。観客が息をのむような緊張感を持って演武者の動きひとつひとつを見守る、とても神聖で特別な時間でした。

そんな個人演武の様子、しっかりお伝えしたかったのですが、何と団体演武までにシャッターを切りすぎてしまい、まさかのバッテリー切れ。写真でお見せすることができず、本当に申し訳ありません。

詳細情報

開催日時

2018年8月1日~7日

開催場所

沖縄県立武道館

沖縄空手会館

入場料

無料

問合せ先

主催 第1回沖縄空手国際大会実行委員会(沖縄県 文化観光スポーツ部 空手振興課)

沖縄県那覇市泉崎1-2-2行政棟12階

TEL:098-866-2232 FAX:098-866-2208

ホームページ

沖縄空手国際大会

アクセス

沖縄県立武道館

住所

〒900-0026 沖縄県那覇市奥武山町52

電話

098-858-2700(管理事務所)

那覇空港より車で約5分

マップコード 33 126 064 *83

駐車場

第一駐車場236台・第二駐車場172台・合計408台

※ 混雑が予想されますので公共交通機関を活用することをおすすめします。

バス

那覇空港から公共交通機関を利用して向かう場合

沖縄都市モノレール「ゆいレール」壺川駅下車 。徒歩約6分

沖縄空手会館

住所

〒901-0241 沖縄県豊見城市豊見城854-1

電話番号

098-851-1025

那覇空港より車で約15分

マップコード 33 066 057 *86

臨時駐車場

会場までのシャトルバスあり

那覇軍港より約20分間隔で沖縄県立武道館→沖縄空手会館→那覇軍港を運行

バス

那覇空港から公共交通機関を利用して向かう場合

沖縄都市モノレール「ゆいレール」旭橋駅下車 → 那覇バスターミナルで那覇バス交通33番または46番に乗車して豊見城公園前下車。徒歩約5分

まとめ

きちんと満タン2つのバッテリーを持って行ったにもかかわらず、使い尽くしてしまうのは初めての経験でした。空手を演武する方々の姿は本当に美しく、その瞬間を逃すまいとついついシャッターを切ってしまうのです。2日目以降、撮りすぎないようセーブしたにも関わらず、気づけば毎日1000枚近くの写真を撮っていました。

県外・海外予選、本大会、セミナーまで、その中から選びだした写真とともにお目にかけていきたいと思います。続きもどうぞご覧くださいませ。

次の記事はこちら▶︎ 「2018年第1回沖縄空手国際大会・第2回 8月2日・3日 海外・県外予選」

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きゅう

言葉、文化、自然、習慣、その他諸々にカルチャーショックと感動を経験しつつ沖縄に住むことかれこれ20年超。 すっかりなじんでいますが、一応九州産の移住者です。長く日常を過ごしているからこそ見える沖縄の素敵なもの、おもしろいものをご紹介していけたらと思っています。 大好物はおいしいもの、歴史を感じるもの、旅行、取材。必要に迫られ、大の苦手だった英会話を勉強中です。

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