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2018年首里城祭

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首里城祭って?

那覇大綱挽(なはおおづなひき)、那覇ハーリーとともに那覇三大祭りのひとつに数えられる華やかなお祭り。毎年選出される国王と王妃を中心に、一般公募者700名が参加する絢爛豪華な「琉球王朝絵巻行列」や首里城の園路が幻想的な光で包まれる「万国津梁(ばんこくしんりょう)の灯火」など、那覇市国際通りや首里城周辺を会場に約1週間にわたって様々なイベントが行われます。

琉球王朝の文化や雰囲気をじっくり体感できる、沖縄の秋の風物詩です。

何ができるの?

首里城祭を彩る7つのイベントはこちら。順に見ていきましょう。「琉球王朝絵巻行列」については後ほど詳しくご紹介します。

1.国王・王妃出御

正殿から姿を現した国王・王妃が、お付きの若衆らとともに御庭(うなー)を巡ります。身にまとう衣装などについての解説も行われ、撮影ポイントも設けられています。国王・王妃を最も間近に見られ、撮影にもぴったりのイベントです。

10月27日 12:30~14:30

首里城公園御庭(※要入館料)

2.万国津梁(ばんこくしんりょう)の灯火

首里城正殿から守礼の門、弁財天堂、龍潭周辺までを6000本の灯火とキャンドルが照らし、灯りの散歩道となります。首里城全体が温かな光に包まれた幻想的な空間に。この日は開園時間も21:00まで延長され、夜の首里城を堪能できます。

10月27・28日 17:00~21:00

首里城公園及び周辺園路 ※有料区域のみ要入館料

3.首里城音楽祭

県内を中心に活躍する個性派アーティストたちが登場し、祭りの夜を盛り上げます。2018年の出演者は、和-なごみ-、クロスロード、ウエサトモトシ、BANJO AI、沖縄pop violin 中村佑実子、久米島子、火いろ&香おる、沖縄国際大学双葉の会の8組。

10月27・28日 16:00~20:00

首里城芝生広場

4.舞への誘い 特別講演

琉球王国時代に中国からの使者を歓待する宴に欠かせないものだった琉球古典舞踊、明治維新後に古典舞踊をもとに庶民の民謡や生活を題材に作られた雑踊り(ぞうおどり)。かぎやで風(かぎやでふう)、四つ竹、谷茶前(たんちゃめぇ)など、様々な演目を楽しめます。

10月27日・28日 11:00~20:30 10月29日~11月3日 11:00~16:30

首里城公園下之御庭(しちゃぬうなー)

5.琉球王朝絵巻行列

沖縄のメインストリート・国際通りを舞台に、琉球王国時代の華やかな雰囲気が一大絵巻行列として再現されます。国王・王妃行列に中国皇帝使節団行列、伝統芸能行列が続き、設けられた5つのポイントで演舞も行われます。

10月28日 12:30~14:30

国際通り(県庁付近~牧志公園前)

6.琉球泡盛の粋in銭蔵(ぜにくら)

銭蔵(ぜにくら)は、北城郭西地区に復元整備された、泡盛や油類、日用銭などを管理していた高床式風の施設。パネル展や泡盛の仕次(しつぎ/古酒に少し若い古酒を注ぎ足すことで熟成した香りや芳醇さを保ち、劣化させないようにする手法)体験、試飲などができます。

11月1日~4日 10:00~16:00

銭蔵(ぜにくら)、首里杜館(すいむいかん)

7.琉球王朝祭り首里「古式行列」

正月3日の初行幸(みゆき/国王・王妃の外出)と呼ばれる、国家の安寧と五穀豊穣祈願のために首里城下にある3つのお寺を参詣した「三ヶ寺参詣行幸」の行列を再現。王国時代の面影を残す龍潭通りでの開催で、琉球王朝絵巻行列とは違った趣を楽しめます。

11月3日 12:50~15:30

首里城公園奉神門~守礼門~龍潭通り

※2018年は雨天のため中止

琉球王朝絵巻行列詳細リポート!

沖縄県庁前付近、ホテルニューおきなわ前から出発する琉球王朝絵巻行列は、「琉球国国王王妃行列」「中国皇帝使節団行列」「伝統芸能行列」の3つに大きく分けられ、順に進んでいきます。沿道は開始前から詰めかけた人、人、人の波。外国からの方もたくさんいらっしゃいました。

[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”80″ fontweight=”” bgcolor=”#3F51B5″ color=”#fff” margin=”0 0 0 -6px”]ココがポイント[/st-minihukidashi]

[st-cmemo fontawesome=”fa-hand-o-right” iconcolor=”#3F51B5″ bgcolor=”#E8EAF6″ color=”#000000″ iconsize=”200″]第1演舞場(出発地点ホテルニューおきなわ前)・第2演舞場(一銀通り入口付近)・第3演舞場(ホテルJALシティ前)・第4演舞場(むつみ橋前)・第5演舞場(てんぶす那覇前)で伝統芸能行列の演舞も行われるので、それぞれのポイントの周辺でご覧になるのがいいと思います。[/st-cmemo]

琉球王朝絵巻行列

1.琉球国国王・王妃行列

まずは歌・三線隊が姿を現します。

そして、いよいよ「琉球国国王・王妃行列」の先頭、路次楽(ろじがく)。行列の際に演奏される独特の音楽です。

「令」という字旗。中国皇帝の命によって来たことを示しているそうです。

貴人の行列に付き添う武器を持った一団、儀仗(ぎじょう)。

輿(こし)に乗って国王・王妃が登場。この輿は轎(ちゅー)といいますが、敬って御轎(うちゅー)または御轎椅(うちゅーい)と呼ばれていたそうです。

摂政(せっしょう)は国相ともいわれる王子の位。国王に次ぐ国政の責任者で、国王の兄弟や王族から任命されたそうです。

2.「中国皇帝使節団行列」

続いて見えてくるのが「中国皇帝使節団行列」

路次楽(ろじがく)。哨吶(そーな/チャルメラ)、喇叺(らっぱ/馬ブラ)、銅角(どうかく/牛ブラ)、鼓(くう)、銅鑼(どら)、両班(りゃんはい)などが使われています。

「粛静」「廻避」の文字が入った牌(ぱい)。沿道の人々に道をあけ静かにすることを呼び掛けているものだそうです。後ろには、虎、人物、龍、雲、龍条旗も続きます。

使者に授けられる節(せつ/皇帝の命を受けた使者であることのしるし)や皇帝から琉球国王への詔勅(しょうちょく/皇帝が発する文書)が載せられる龍亭(りゅうてい)、皇帝から国王・王妃へ、夏冬の官服を作るための生地が載せられている綵亭(さいてい)。

正使・副使 正使は皇帝の名代。国王任命の儀式を受けるまでは国王も拝跪(はいき/ひざまずいて礼拝すること)して出迎えます。

3.行列参加者は一般公募あり!

[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”80″ fontweight=”” bgcolor=”#3F51B5″ color=”#fff” margin=”0 0 0 -6px”]ココがおすすめ[/st-minihukidashi]

[st-cmemo fontawesome=”fa-thumbs-o-up” iconcolor=”#3F51B5″ bgcolor=”#E8EAF6″ color=”#000000″ iconsize=”200″]

700人を数える行列は、実は一般から募った参加者で構成されています。応募資格は16歳以上で身長160cm以上であることのみ。沖縄県内はもちろん、県外からの参加もOKということです。かつらをかぶったり、女性が男性の役を演じたりすることもありますが、当時の衣装を身につけ、行列の真っ只中で琉球王国時代の雰囲気を味わえる機会はそうそうありません。スケジュールを合わせて参加してみるのもおすすめです。

[/st-cmemo]

2018年の募集は8月末の公開で10月1日締切でした。

応募に関して、少し情報を載せておきますので参考になさってください。

応募資格:年齢16歳以上、身長160cm以上。県内外在住問わず

募集期間:平成30年10月1日(月)まで ※当日消印有効

応募方法:往復ハガキ、FAX、電子メール

集合:8:00(開南小学校)予定

応募詳細

4.「伝統芸能行列」

「伝統芸能行列」では、那覇市や八重瀬町、うるま市、嘉手納町、遠くは宮古島から参加する各団体の伝統芸能を堪能できます。市町村の文化財に指定されているものもあり、見ごたえありですよ。

先頭は五方旗(ごほうき)。方角を表す青龍(せいりゅう/東)・白虎(びゃっこ/西)・朱雀(すざく/南)・玄武(げんぶ/北)に国王を表す黄色を加えた旗です。

伝統芸能の幕開けは、若衆踊隊。若衆とは十代の士族の少年のこと。若衆踊りはみずみずしい生命を歌い上げる、琉球王朝芸能の華とされています。

花笠(はながさ)に黄色の紅型(びんがた)もあでやかな四つ竹隊。祝いの席の座開きとして踊られる華やかな祝儀舞踊、壮観です。

250年の歴史を誇る字東風平(あざこちんだ)棒術保存会、180年以上前の型を継承する小城(こぐすく)棒術保存会による棒術演武。ともに八重瀬町の団体です。

松島青年会(那覇市)・平敷屋(へしきや)エイサー保存会(うるま市)によるエイサーと、野里(のざと)共進会(嘉手納町)による道イリク。

瑞雲(ずいうん)同好会・当蔵(とうのくら)青年会による鉦鼓(しょうこ)・旗頭(はたがしら)。腰に巻いたさらしと手で巨大な旗を支え、上下に揺らすスリリングな伝統芸能です。

[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”80″ fontweight=”” bgcolor=”#ef5350″ color=”#fff” margin=”0 0 0 -6px”]ココに注意[/st-minihukidashi]

[st-cmemo fontawesome=”fa-exclamation-circle” iconcolor=”#ef5350″ bgcolor=”#ffebee” color=”#000000″ iconsize=”200″]

※倒れてくる危険もゼロではないので、同好会・青年会の方々の指示に従って、離れた場所から見るようにしてください。

[/st-cmemo]

在沖宮国クイチャー保存会によるクイチャー。宮古島に伝わる民謡と踊りで、地域により異なる様々な踊りがあるそうです。

詳細情報

開催日時

2018年10月27日(土)~11月3日(土・祝)

10月27日 10:30~、14:30~、15:30(各回20分程度)

国王・王妃出御 首里城公園御庭(※要入館料)

10月27・28日 17:00~21:00

万国津梁の灯火 首里城公園及び周辺園路

10月27日・28日 11:00~20:30 10月29日~11月3日 11:00~16:30

舞への誘い 特別講演 首里城公園下之御庭

10月28日 12:30~14:30

琉球王朝絵巻行列 国際通り

11月1日~4日

琉球泡盛の粋in銭蔵 10:00~16:00

首里城公園銭蔵、首里杜館

11月3日 12:50~15:30

琉球王朝祭り首里「古式行列」

首里城公園奉神門~守礼門~龍潭通り

※2018年は雨天のため中止

首里城祭

入場料

無料 ※有料区域のみ入館料が必要です。

一般大人820円、高校生620円、小・中学生310円、6歳未満無料

問合せ先

首里城祭実行委員会

沖縄県那覇市首里金城町1-2

098-886-2020

首里城公園

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アクセス

首里城

那覇空港から車で約50分

那覇空港から公共交通機関を利用して向かう場合

沖縄都市モノレール「ゆいレール」首里駅下車。徒歩約15分。

もしくは、首里駅前バス停から市内線1・14・17番、または市外線46番に乗車し、首里城公園入口バス停下車。徒歩約5分で守礼門に到着。

首里城下町線7・8番に乗車し、首里城前バス停下車。徒歩1分で守礼門前に到着。

参考:バスマップ沖縄

マップコード 33 161 526*71

駐車場

あり

普通乗用車:最大116台(1台320円)

大型車:最大46台(1台960円)

その他近隣に有料駐車場あり

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国際通り てんぶす那覇前(琉球王朝絵巻行列 第5演舞場)

てんぶす館(那覇市ぶんかテンブス館)

沖縄県那覇市牧志3-2-10

098-868-7810

那覇空港より車で約20分

那覇空港から公共交通機関を利用して向かう場合

沖縄都市モノレール「ゆいレール」牧志駅下車。徒歩約5分

※国際通りでは、毎週日曜日の12:00~18:00まで国際通りトランジットモール(一般車両通行禁止、歩行者優先)が実施され、通常国際通り内を通るバスもほとんどすべての便が迂回ルートに変更されています。琉球王朝絵巻行列も日曜日に合わせて行われますので、ゆいレールでの来場をおすすめします。

テンプス那覇

マップコード 33 157 418*38

駐車場

有料(最初の1時間まで20分毎100円、その後30分毎100円) 81台

※国際通り周辺にも有料駐車場多数あり。20~30分毎100円程度、18:00頃までの日中上限料金や24時間上限料金を定めたところもあります。

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まとめ

1週間にわたって様々なイベントが行われる首里城祭。いかがだったでしょうか?

琉球王朝絵巻行列に関してですが、私はむつみ橋前の第4演舞場で撮影しました。道幅が広く車道からも見ることができたため、せっかく来たのに何も見えない・・・というような状況にはなりにくいようなので、おすすめです。もちろん最前列で見たい場合は開始前に場所を確保する必要があります。できれば少し早めにお出かけくださいね。

沿道から華やかな行列を見て楽しむのはもちろん、事前の応募で行列に加わることもできてしまいます。来年も同じ時期に行われると思いますので、ひと味違う沖縄体験を検討されてはいかがでしょうか?

応募詳細

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この記事を書いた人

言葉、文化、自然、習慣、その他諸々にカルチャーショックと感動を経験しつつ沖縄に住むことかれこれ20年超。

すっかりなじんでいますが、一応九州産の移住者です。長く日常を過ごしているからこそ見える沖縄の素敵なもの、おもしろいものをご紹介していけたらと思っています。

大好物はおいしいもの、歴史を感じるもの、旅行、取材。必要に迫られ、大の苦手だった英会話を勉強中です。

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