「イヤーサーサー」「ハイヤ」の掛け声と三線、太鼓の音色、鳴り響く指笛。今や沖縄を代表する伝統芸能がエイサーです。全島エイサーまつり、青年ふるさとエイサー祭り、一万人のエイサー踊り隊など、エイサーにちなんだイベントやお祭りもあちこちで開催され、沖縄県内外からファンが訪れています。創作エイサー団体も多く活動していて、県内各地にあるテーマパークではほとんど毎日その演舞を見ることができます。

今回は、沖縄に来たら一度は目にするであろうエイサーについて、知っておきたい楽しめる豆知識をお届けしたいと思います。

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エイサーってどんなもの?

eisa

エイサーは日本本土の盆踊りにあたり、老若男女を問わず広く親しまれている沖縄の伝統芸能のひとつ。主に各地の青年会によって継承され、旧盆(旧暦7月15日)から3日間は地域内を踊りながら練り歩く「道ジュネ―」が夏の風物詩となっています。沖縄市・うるま市を中心とした沖縄本島中部で特に盛んで、地域によって特色ある踊りが見られます。地域によってエンサー、ヤイサー、シチグヮチモーイ(七月舞)、ニンブチマーイ(念仏廻り)と呼ばれることもあります。

太鼓の種類も色々!エイサー隊列の基本

エイサーに使われる太鼓や踊り手の組み合わせは地域や各団体によって変わりますが、これだけ知っていれば大丈夫!道ジュネ―の一般的な順番通りにご覧ください。※サナジャーは役目上あちこちに出没します!

地謡(地方)

jiutai

ジウテー、ジカタと呼ばれます。三線を弾きながら唄う、エイサーになくてはならないパート。道ジュネ―の際は踊り手たちと一緒に歩いたり、軽トラックの荷台に乗ったりして移動します。

旗頭

hatagashira

長さ3~4m、かなりの重さになる旗を支え、隊列の先頭に立つ青年会の顔。曲に合わせて上下左右に揺らして踊り、青年会によっては旋回させたり投げ上げたりとさらにダイナミックな動きをする場合も。力自慢が担う役目のようです。

サナジャー

sanaja

チョンダラー(京太郎)と呼ばれることが多い、白塗りの顔に真っ赤なふんどし姿(サナジャー)など滑稽な見た目とパフォーマンスが目を引くピエロ。実は、観客を盛り上げ、隊列を整え、踊り手たちの水分補給にも気を配るいちばんの働き者です。エイサーを知り尽くしたベテランの役割。

大太鼓(ウフデーク/おおだいこ)

odaiko

旗頭に続いて姿を現す、体の芯まで響くような力強い音でエイサーをリードする花形パート。重量のある大太鼓を持ちながら踊るため、かなりの体力が必要です。バチさばきにも注目を。胴には青年会の名前が入っていることもありますよ。

締太鼓(シメデーク/しめだいこ)

shimedaiko

平たい鼓(つづみ)のような美しい意匠の小型の両面張りで、直径は約30cm。大太鼓に比べて小回りがきき、より大きく、軽やかに躍動し打ち鳴らされるエイサー演舞の華。曲に合わせてひるがえる手元の動きにしびれます。

パーランクー

parannku

締太鼓より二回りほど小さい片面張りの太鼓。保育園や小学校などの行事でも子どもたちによるエイサーが踊られますが、その際にもよく使われます。大太鼓や締太鼓より軽く高めの音で、バチも細く、繊細な動きが特徴です。

イキガモーイ(男手踊り)

ikigamoi

エイサーの踊りの基本形。まずは手踊りから覚え、リズムや動きをつかんでから太鼓を持てるようになるそうです。青年会によっては空手の型の動きを取り入れているところもあり、イナグモーイ(女手踊り)とはまた違う趣があります。

イナグモーイ(女手踊り)

inagumoi

丈の短い絣(かすり)の着物にたすきがけ、足元は島ぞうり(沖縄独特のビーチサンダル)が基本のスタイル。しなやかな指先の動きで踊りに華を添えます。四つ竹(2枚の竹片をカスタネットのように打ち合わせる、琉球古典舞踊に用いられる楽器。2枚一組、計4枚の竹片を使うことからこの名で呼ばれます)や扇などを使うことも。

エイサーの音楽はどんなもの?よく聞く5曲をご紹介

演奏される音楽も地域ごとにばらつきがありますが、よく使われる沖縄民謡5曲がこちら。繰り返し出てくる歌詞やお囃子で聞き分けられるかも!

繁盛節(はんじゅうぶし)

比較的ゆっくりとしたメロディの八重山民謡。「ウヤキハンジョウ、マサルハンジョウ」の歌詞が耳に残る、豊年満作のお祝いの歌です。

久高万寿主(くだかまんじゅうしゅ)

久高万寿主という人が美人のお妾さんを探している、という歌い出し。それを冷やかして「クユイヌハナシヌウームッサー(今夜の話はおもしろいぞ)」と語りかける内容です。

仲順流り(ちゅんじゅんながり)

エイサーに使われる曲の中でも古く、「念仏踊り」が原形とされています。子どもが亡くなった母を思う気持ちも歌われ、歌詞にお囃子は入らずゆったりと静かな曲調です。

テンヨー節

エイサーの季節、お盆の時期のことを歌っている民謡。繰り返し聞こえる「テンヨー、テンヨー、シトゥリトゥテン」のお囃子が特徴です。

唐船ドーイ(とうしんどーい)

カチャーシーやゆいレールの壺川駅到着の音楽としても有名。多くの青年会が最後に使う、速弾きでノリのよい曲です。「唐船ドーイ」は唐からの船が着いたぞ! という意味。

大音量でカッコイイ!指笛を吹くための実践的ヒント3つ

サナジャー(チョンダラー)や踊り手たちはもちろん、観客の中からも飛び出す「ピィーッ!」と甲高い指笛の音。スポーツイベントやコンサート、お祝いの席のカチャーシーであちこちから鳴り響きます。あなたも高校野球の応援などで一度は耳にしたことがあるのでは?

指笛は、親指と人差し指もしくは中指で輪を作り、唇にくわえて音を出します。「吹いてみたい!」と思う方が多いようで様々な練習方法がwebにアップされていますが、ここでは私が実際に練習してみてわかったヒントを3つ。

  1. 舌先を舌の中央につけるように指で奥に押し、口の中に舌が浮いているような状態にする。指は第一関節あたりをくわえる感じ。
  2. 指の間から息を吹く。他の場所からは漏れないように気をつけ、指、舌などの角度を変えて音の出やすい場所を探してみる。
  3. うまくすれば数回で音が出ますが、安定して音を出すには練習が必要。

特に1は重要ですよ!ぜひ試してみてくださいね。

まとめ

matome

エイサー隊列の基本構成、エイサーに使われる代表的な沖縄民謡、エイサーを盛り上げる指笛について、3つの豆知識をまとめてみました。知っているのといないのとでは大違い、色々な視点からエイサーを楽しんでいただけると思います。エイサー演舞を実際に見たことのある方も、まだ見たことのない方も、じっくり読んでエイサーを3倍楽しんでくださいね。