SUPとはどんなもの?
Stand up Paddle(スタンドアップパドル)の頭文字をとってSUP(サップ)と呼ばれている、ハワイ発祥のスポーツ。サーフボードより大きめのボードの上に乗り、パドルを使って水上をクルージングしたり、波に乗ったり、ヨガやフィッシングを楽しんだりと幅広い楽しみ方ができます。海はもちろん、川や湖もSUPのフィールドです。
有酸素運動で、不安定な水の上でバランスをとるため立っているだけで骨盤周辺の筋肉を使うのも特徴。インナーマッスルが鍛えられてシェイプアップ効果も期待できることでも人気を集めています。
沖縄の海がSUP初心者におすすめである理由
1.落ちることさえ楽しみのうち。きれいな海を満喫できるから
沖縄の海は透明度抜群でとてもきれいです。天気の良い日は特に、ボードの上からでもサンゴや熱帯魚の姿を確認できたり、浅い場所では底まで見通せたり。
SUP初心者は少なくとも1度はボードから転落することを覚悟しなければなりませんが、きれいな海の中なら落ちることさえ楽しみに変わります。暑いと感じるときには飛び込んで体を冷やしたり、シュノーケルセットやゴーグルを持っていって水中観察したりするのも楽しいですよ。
当初マングローブ林周辺などでの開催も考えていたのですが、遠浅の汽水域(海水と淡水が混ざり合う場所)にあるマングローブ林の水底は泥質の場合がほとんどです。泥が混ざって水が濁りやすいので、落ちた場合に顔や水着などが汚れてしまうこともあります。マングローブ周辺はあまり落ちる心配のないカヤックなどが向いていると思い、ビーチでの開催のみにしています。
バランスを崩すとあっという間に落ちてしまうので、鼻や口から水が入ってきてしまうことがほとんどです(私は落ちた2回ともその状態に)。きれいな海水なので何ということもありませんが、泥の混ざった水だったら・・・ちょっと考えたくないですね。乾いてきたときにも髪や顔の汚れがちょっと気になりそうです。
2.SUPに適したポイントがいっぱい。様々な時間・フィールドで楽しめるから
周囲をぐるりと海に囲まれた沖縄は、西海岸・東海岸ともにSUPを楽しめるポイントが点在しています。風向きや波の高さであるポイントでのツアーが難しい場合でも、車で30分以内の範囲にコンディションの違うポイントが複数あるため、移動して開催できる場合も多いです。
また、早朝の東海岸で日の出を見たり、西海岸でサンセットを楽しんだり、神秘的な夜の海でのナイトサップなど、幅広い時間帯とフィールドでまったく違う雰囲気を味わえるのも沖縄の醍醐味。少し慣れてきたら、フィッシング、シュノーケル、サーフィン、ヨガやピラティスといったアクティビティとの組み合わせも。
予定していたポイントの波や風が思わしくない場合でも、場所を変えてツアーを開催できる場合があります。西風に強いポイント、北風に強いポイントなども短時間で移動できる範囲に色々あるので、お客さまのご要望に合わせた最も安全な場所を選んでツアーを開催しています。
私たちのツアー場所も、前日に連絡をいただき、ショップ近くの長浜から車で30分ほどの金武町(きんちょう)の伊芸海浜公園(いげいかいひんこうえん)へ変更になりました。予定の場所は車から見ても少し波が高く、初心者にはちょっと厳しいコンディションだったと思います。
伊芸海浜公園の海は比較的おだやかで、初心者全員が立って漕げました。予定のポイントのコンディションが悪くてもより条件のいい場所を選べて、中止にならないのはうれしいですね。
3.亜熱帯の暖かさ。5mmのウエットスーツだけあれば冬でも寒くないから
10月以降は沖縄以外の地域では水温が下がり、厚地のウエットスーツや手袋などが必須で、フードをかぶるなど防寒対策が欠かせません。でも、沖縄ならオールシーズン5mmのウエットスーツがあればOK。晴れて風の弱い日には、Tシャツなどの軽装でも寒さを感じない場合もあるそうです。
沖縄は9月末でも気温は27、8度ほど。30度を超える日も多くあります。夏が本当に長いんです(笑)。気温が10度を切り、寒く感じるのは1~3月の間の数日くらい。そんな日でも、基本的に5mmのウエットスーツを着れば寒さは感じません。海水温も高いので、11月や12月にナイトサップにいらしたお客さまが、水に手を入れて「あったかい!」と驚かれることも多いですよ。
重装備になると準備に時間がかかるし、寒いと景色を楽しむ余裕もなくなってしまいそうですね。冷たい海では、落ちたときの体力の消耗も大きそう。沖縄に長く住んでいるとあたりまえになってしまうのですが、沖縄の海は、冬でもたしかに温かく感じます。
4.色彩豊かな沖縄の自然。映像にも心にも残したい美しい風景に出会えるから
視界をさえぎるもののない海はもちろん、空の青さ、高さも格別で、木々の緑や花の色も鮮やか。表情も色彩も豊かな沖縄の風景を波に揺られながら眺めるのは、想像以上に爽快な気分です。もしすっきりと晴れていたなら、その感動はひとしお。
そのとき撮影した写真や動画も目をみはるような仕上がりになるはずです。読谷村でのSUPなら、水中に溝が走っている地形を楽しんだり、景勝地として知られる残波岬(ざんぱみさき)を見上げてクルージングしたり、奇岩の多い場所へ行ったりすることもできます。
沖縄でも、読谷村周辺は特にSUPに向いた土地だと思っています。海況にもよりますが、体験したい内容によってもポイントを選べるんです。海の美しさ、熱帯魚やサンゴの多さは言わずもがな。浅い部分は腰や膝くらいまでですが、深いところは4、5mあり、真っ青な海の色も楽しめるんですよ。
また、印象としてはサンセットの時間帯に多いのですが、SUPをしながら虹を見られることもけっこうあります。沖縄で「かたぶい」と呼ばれる局地的な通り雨が降った後、またはかたぶいしていた場所が近くにあった場合などにもよく出ています。自然現象なので運まかせ、お約束はできませんが・・・。
今回は曇りがちの空模様の中、東海岸での開催だったため、全体的に灰色っぽい写真ばかりになってしまっていますが、晴れていると海と空の青さは格別。西海岸のリーフ内のビーチでは海中に熱帯魚やサンゴの姿を見ることもできるそうです。次回はぜひ西海岸に、と考えてしまいますね。もしSUPの上から虹を眺められたら、ずっと忘れられない景色になりそう。
SUPに挑戦~準備編~
初心者なら沖縄の海を選ぶべきなのが納得いただけたでしょうか。ここからは、実際にSUPに挑戦する際に必要なもの、ボードやパドルの基礎知識についてお伝えします。
SUPに必要なもの
- 水着
- ラッシュガードやTシャツなど日焼けを防ぐもの
- 水などの飲みもの
- 日焼け止め
せっかく沖縄の海で楽しむなら、日焼け止めは自然環境に配慮したものを選びたいですね。宮古島の現役ダイビングインストラクター・ろこがまとめたこちらの記事をぜひご覧ください。水につけたときの使用感なども確認できますよ。
- サングラス(海の中に落としたり壊したりしてしまわないようストラップや固定用のゴムなどを併用。ストラップはレンタル可)
- 帽子(落としたり、風に飛ばされたりしないよう紐などがついたもの)
- ビーチサンダル(レンタル可)
- おやつ(SUP後は疲れてお腹がすく場合が多いため)
料金:4時間まで10,000円(税込)
含まれるもの:タープ(屋根だけのテント)・BBQコンロ・イス4脚・テーブル・クーラーボックス・火起こし&火消し壺・消耗品(炭・紙皿・紙コップ・ゴミ袋)・調味料(塩・胡椒・醤油・油)
ショップ近くのBBQ用食材が充実したスーパーへの買い出し案内もあり。
ビーチではもちろん、ショップ内の縁側でバナナ畑を眺めながら楽しむのもおすすめです。
- ウエットスーツ
- ライフジャケット
- マリンシューズ
- ボード
- パドル
- リーシュコード
- サングラス用のストラップ
- ビーチサンダル
サングラス用ストラップとビーチサンダルはショップにも用意がありますので、お忘れの際は気軽にお声かけくださいね。また、BBQ機材一式のレンタルも行っています。近くのスーパーでの食材買い出しなどにもご案内できますので、こちらもぜひご利用ください。
沖縄の紫外線は曇りの日や冬場でもとても強いので、紫外線対策は厳重にすることをおすすめします。一生懸命対策しても、いつの間にか焼けてしまっているのが沖縄の太陽の怖いところ。また、海の上で1時間ほど過ごすので、のどが渇いたときすぐに飲めるよう、水を準備しておくといいかもしれません(ボードの上に荷物を固定できる場所があります)。
ボードとパドルの基礎知識
練習の際に覚えておくといい各部分の呼び方
ボード編
ノーズ
ボードの先頭。こちらを前に向けます。荷物を固定できるゴムや、メーカーのロゴなどがプリントされている場合も多いです。
ハンドル
写真のとおり持ち運ぶ際に手をかけられるようになっている部分です。ボード上での立ち位置の要になるので、覚えておいてくださいね。
テール
ボードの後尾。こちらが後ろ側です。下にはフィンがあります。
リーシュコード
テール部分に取り付けられたコードで、利き足(ボールを蹴る方の足。踏み出す時に自然に先に出る足)の足首にマジックテープを巻いて使います。体とボードをつなぎ、落ちてもボードが流されるのを防いでくれます。
ボードは小さいと不安定でまっすぐ進みにくくなるので、大きめのものが初心者向きと言えます。ただし、安定感があるかわりに重いため、漕ぎ進めるには少し力が必要になるそうです。また、長めのものは回転しづらく、進みにくいため、大きくて長いものほどいいというものでもありません。
ボードの素材はポリカーボネート(航空機の窓にも使われる素材)やFRP(繊維強化プラスチック、船の主原料)。岩にぶつかっても破損しないよう丈夫な素材を使い、強度を高める工夫がされています。
初心者でも扱いやすく、安定性のあるボードの中から、体力や体格に合わせてお選びします。上級者向けのサーフィン用ボードもありますので、慣れてきたらぜひ挑戦してみてくださいね。
パドル編
グリップ
パドルの上端。てのひらで包むように握ります。
シャフト
棒状の柄の部分。肩幅より少し大きく持ちます。腕とシャフトがきれいな三角形になっているのが目安。
ブレード
水中に入れて水をかく部分。ほとんどの場合ロゴや絵柄などが入っている面が表(前に向けておく面)です。逆になってしまうと進みが悪くなったりするので、要注意です。
パドルの素材はグラスファイバーやカーボン。カーボンはグラスファイバーに比べて軽い分、価格が3倍ほどになります。お客さまには軽くて丈夫なカーボン製のものを使っていただいていますが、ご自身で道具を揃えようと考えている方には、グラスファイバーのものを持ってもらって、重さを比べてみたりしていただくこともあります。
グラスファイバー製のものを試しに持たせていただきましたが、ずっしりと重かったです。海に出てからは、右左に持ち替えて漕ぐ間に、ブレードが逆転してしまっていることもよくありました。進み方がおかしいなと思ったら確認することをおすすめします。
SUPに挑戦~実践編~
ここからはいよいよ実践編。海へ入ってSUPの上で立つまでの過程とコツ、止まり方や方向転換の方法、落ちてしまったときの対処などをお伝えします。
SUPの乗り方
まずはハンドルを持ってボードを浅瀬まで運び、浮かべます。ボードはなかなかの重さなので、気をつけてくださいね。
次に、ハンドルを中央にしてボードの上に正座の状態で座ります。安定したらパドルで漕ぎ進めます。
海の上でボードに乗るのすら初めてでしたが、すんなり乗れて驚きました。膝くらいの浅瀬なので、もし乗れなくてもダメージは少なそうです。
そして、膝立ちの状態になります。あまり揺れたりしなかったので特に難しいとは感じませんでした。ここまでは特にひっかからずスムーズに行けると思います。
膝立ちで漕げるようになったら、いよいよ立ちます。まずはパドルをボードに直角にし、膝の前に置きます。四つん這いになり、片足ずつ足を立ち位置にセットします。ハンドルを中央にして、肩幅程度が目安です。
パドルを持ち、ゆっくりと立ち上がります。膝は伸ばし切らず、少し曲げておくとバランスがとりやすいです。
立つためにいちばん大切なのは、足を置く位置。「ハンドルを中央にして肩幅ほど」という基本を守れば、まず立てないということはありませんので安心してください。
立ち位置が前の方になるとちょっと後ろのフィンが浮き、後ろにずれているとノーズ(前方)が浮いて、どちらも不安定に。立てたとしても方向が定まりづらく進みにくくなります。立ってからの調整は少し難しいので、最初が肝心。どうしても怖い方は、膝立ちや正座の状態でもじゅうぶん楽しめますよ。
意外や意外、「もしかしたら立ち上がれないかも・・・」と危惧していた私でもすぐに立てました。正しい位置に足を置ければ、運動神経にかかわらず何とかなるようです。もちろん、ほかのメンバーも全員すんなりとクリア。足の位置決めはあわてず慎重に、がポイントです。
SUPの漕ぎ方と方向転換の基本
漕ぎ方
陸上で練習した通り、パドルはグリップをしっかり握ってもう一方の手は肩幅より広めのところを持ちます。おじぎをする感じで上半身を前傾させ、パドルを前方の水面に杖のようにまっすぐさします。腕は曲げす、体全体を使ってパドルを引き寄せるように後方へ。
SUPは基本的にまっすぐではなく左右どちらかに曲がりながら進んでいきます。パドルを左右に持ちかえて方向を調整しながら漕ぎますが、最初から行きたい方向へ進むのはなかなか難しいです。ボードから離れた水面を漕ぐと曲がっていってしまうため、なるべくボードの近くを漕ぐよう心がけましょう。インストラクターのアドバイスを聞きながら、ゆっくりコツをつかんでください。
基本的にはボートを漕ぐのと同じ要領。腕は曲げずに漕ぐと、体全体を使うことができ、体重も乗るので力が入りやすく進みやすいです。また、波や風の状態にもよりますが、なかなか思う方向へ進まず流されてしまう場合も。そんなときはすぐに駆けつけますので安心してくださいね。
はじめは難しかったですが、慣れてくると腕を曲げないよう意識することができるようになりました。海の水はとても重く感じられ、体全体を使わないとすぐに疲れてしまいそうな印象。そしてまっすぐ進むのはとても難しかったです。
方向転換
進む方向を変えたい場合は、パドルをなるべく後方にさし、前に向かって漕ぎます。進みたい方向へ向いてきたら、基本に戻って前から後ろへ漕ぎましょう。
ボードの近くを漕ぐとまっすぐ、遠くを漕ぐと曲がりやすくなります。慣れてきたら、ボードから離れた場所を漕いで方向を調整していくこともできるようになりますよ。
意識せずボードの遠くを漕いで行きたい方向と反対側に進んでしまったりして、方向転換せざるをえない状況によく陥っていました。けっこう重たいですが、パドルをしっかり深く後方にさして前へ押し出せば、ボードはちゃんと回ってくれます。
落ちた時のボードへの戻り方
初心者につきもののボードからの転落。ボードへの戻り方がわかっていればちょっと安心ですよね。ボードから落ちてしまったときは、まずパドルをボードに置き、ボードの中央(ハンドルのある位置)につかまりましょう。それからハンドルめがけてお腹から乗り上げます。高い塀などを乗り越えるときと同じ要領で片足ずつ引き上げ、腹ばいになればOK。足の位置を調整しながら座り、後は膝立ちからのプロセスで立つことができます。
ウエットスーツだけでも浮力はけっこうありますので、無理なく海面に浮くことができると思います。リーシュコードでボードともつながっているので、ボードと離れてしまうこともありません。落ちてしまっても、あわてずにボードにつかまっていてくださいね。すぐにサポートに駆けつけます。
私の場合、写真を撮ろうとしてバランスを崩す(立ち位置が動いてしまう)パターンが多かったです。「まずい!」と思った瞬間にもう落ちている感覚でした。口からも鼻からも水が入ってきて、久しぶりに塩辛い海の水を味わうことに・・・。「落ちた後、ちゃんとボードの上に戻れるかな?」と半信半疑でしたが、特に問題なく戻れてほっと一息(笑)。
SUPを安全に楽しむために注意すべきこと
- 命を守るためのライフジャケットやウエットスーツなどを必ず身につける
SUPは軽装でできることも魅力のひとつですが、初心者には特にウエットスーツの着用をおすすめします。落ちたときにもある程度の浮力は確保できますし、日焼けを防ぎ、さらには危険生物や岩場などでけがを負うリスクも大幅に減らすことができるからです。暑い時期には、長袖長ズボンのラッシュガードでもいいかもしれません。その際には浮力の確保のためにライフジャケットを着用しましょう。「泳げないから不安・・・」という方は、ウエットスーツとライフジャケット両方を身につけておけば安心です。
- 足元は必ずマリンブーツで
沖縄の海では、危険生物に遭遇してしまうリスクが避けられません。ボードから落ちたときに危険生物に触ってしまい、刺されたり噛まれたりといったことも。また、水深が浅いサンゴや岩場の場合、落ちたはずみに足を切ってしまう可能性もあります。けがや事故を避け、楽しい思い出だけを持ち帰るためにも、裸足やビーチサンダルではなく、必ずマリンブーツで参加してくださいね。
- 紫外線にはじゅうぶんに警戒を
沖縄の紫外線の強さは夏ばかりでなく通年かなりのものなので、絶対に甘く見てはいけません。「せっかく沖縄に来たんだから、ちょっと日焼けしたいな」と思っている場合でも、何も対策せず海に出てしまうとやけどに近いような状態になってしまうこともあります。日焼け止めと日差しを防ぐ帽子やサングラス、ラッシュガードなどは準備していくことをおすすめします。 - インストラクターのしっかりしたサポートのもとで楽しもう
SUP初心者はもちろん、経験者にもインストラクターのサポートは必須です。必要なものをレンタルでき、ほとんど手ぶらでSUPを体験できる手軽さはもちろんのこと、安全に楽しむためにもインストラクターは欠かせない存在。波の高さや風の向き、強さといった海況と、参加者の体力や熟度に合わせて最適なポイントに案内してもらえますし、必要に応じたポイントの変更やツアー中止なども的確に判断してくれます。刻々と変わる海況は、毎日海に触れて過ごしているインストラクターだからこそ予測できる部分が多いのです。トラブルが起きてしまった際にも、救命に関する知識やスキルを持ったインストラクターが一緒なら心強いですよね。
私たちの仕事はお客さまの思い出作りのお手伝い。何よりも大切な安全を守るために、救命資格やライフセーバー資格を取り、安全性を高めるための装備なども揃えています。
海がとてもおだやかに見えるときでも、「オフショア」というビーチから沖に向かう風が吹いていることがあります。ビーチ周辺は弱い追い風で気持ちよく進むため、どんどん沖へ出てしまい、一気に流されたり、横風にあおられて落ちてしまったりして戻れなくなるといった事故も起きているようです。
ご自身で海へ出られるときには天気や風向き、波の高さなどの予想もしっかりチェックしてください。海の危険生物に関する知識なども必須です。
SUPに関するQ&A
ここからはSUPに関するよくある質問をQ&Aでまとめました。
Q:何歳からできる?
A: 7歳~69歳までです。
Q:ツアー参加を見送った方がいいケースは?
A:事前にご記入いただく問診票で判断可能です。高血圧やぜんそくは程度により大丈夫ですが、自分で立ってバランスが取れないと難しいため、日常生活に支障が出るような腕や足のけが(捻挫、骨折など)をしておられる方、膝が痛い方などはご相談ください。
Q:平均的な所要時間は?
A準備や説明、体験後シャワーを浴び終えるまでを含め2時間半~3時間見ていただけたらいいと思います。海上でSUPに乗っているのは1時間ほどです。
Q:費用はどれくらい?
A :1名あたり、5000円~8000円です。デイSUP5000円、サンセットSUP 7000円、ナイトSUP 8000円でご案内しています。
Q:泳げないけど大丈夫?
A:はい。ウエットスーツやライフジャケットで浮力を確保できますので、泳げなくても問題ありません。水の中に顔をつけられるのであれば大丈夫です。「泳げないから海には行かなかったけど、これならできる」という感想も多いんですよ。泳げないからとあまり海に出かけてこられなかった方にこそ挑戦していただきたいですね。
Q:運動神経がないけど大丈夫?
A:大丈夫です。意外といけます。どうしても立てない場合は座ったり寝転がったりしてのんびり過ごすのもいいかもしれませんよ。
絶望的に運動神経がない私でも、苦戦せず立てました。最後には何とタンデム(二人乗り)までできるように。「案ずるより産むがやすし」です。
Q:練習しても立てない人もいる?
A:99%の方は立てます。残り1%は、体重100kg以上の方など、ボードの浮力が合わず、沈み気味になってしまうケースであることが多いです。
体重が100kgを超える場合は事前にご相談くださいね。
Q:雨が降ってもできる?
A:小降りで、海がおだやかであればあまり影響はありません。ただ、青い海や空が灰色一色になってしまうこともあるので、景色を楽しむのは難しいことも。海況の説明をして、キャンセルという場合もあります。波が高かったり、強風が吹いていたりする場合は難しいですね。雷注意報が出たり、豪雨で視界が悪かったりする場合は安全のために中止の判断をすることもあります。
Q:生理中でも大丈夫?
A:大丈夫です。初心者の場合、基本的に1回はボードから落ちると考えて、プールや海水浴同様の準備をしておいてください。慣れている方であれば海に入らず(落ちず)にツアーを終えることもできます。
Q: ボードから落ちたらどうする?
A:インストラクターがすぐに駆けつけますので、安心してください。ボードとはリーシュコードでつながっていますので、あわてなくて大丈夫ですよ。
不意打ちで落ちてしまうので、鼻や口から海水が入ってきてしまいむせることも多いです。浮力のあるものを身につけていないとパニックになる可能性も。私はウエットスーツとライフジャケットを着用していたので、あわてずに対処できました。落ちた2回とも鼻からも口からも海水の侵入を許してしまい、まさにしょっぱい思いをしましたが・・・。
Q:流されたりする?
A:立っているため体がヨットの帆のような役割をし、風の影響を大きく受けます。少しでも風のある場合パドルを漕がずにいると流されますね。潮の流れや強風で大きく流されてしまった場合は、あわてずにインストラクターの到着を待ってください。膝立ちで漕ぐと風の影響を軽減できますし、リーシュコードでボードどうしをつなぎ、インストラクターが牽引することも可能です。
何もしないでいると確実に流されます。パドルをしっかり持ち、漕ぎ続けてくださいね。
Q:ナイトSUPは初心者でもできる?
A:大丈夫ですよ。実は、海は夜の方が風が弱く、おだやかなことも多いんです。LEDライトでお互いの顔が見える程度に明るくなって、暗さも気になりません。冬場でも5mmのウエットスーツを着れば寒くないので、紫外線が気になる方や「日焼けしたくないけど海で遊びたい」という方にもおすすめです。
Q:スマホやカメラは持っていける?
A:「写真を撮りたいので、ゴ―プロやスマホを持っていっていいですか?」という質問は、お客さまからよくいただきます。防水のものはそのまま、防水機能のないものは濡れても大丈夫なよう防水ケースに入れて持っていけますが、初心者のうちは立って漕ぐだけで精一杯という場合がほとんど。両手を使って常に漕いでいるので、カメラを構えるタイミングにも苦労し、思うようには撮れない方がとても多いですよ。
私もSUP初体験なのに防水カメラで写真を撮るというやや無謀なチャレンジをしてみましたが、おっしゃる通りでした。カメラを構えることすら難しかったです。ぶれているものや何を撮りたいのかわからない写真が多く、惨敗でした。
写真・動画の撮影はぜひ私たちにおまかせください。ツアー中の写真・動画撮影と全データのお渡しを無料で行っています。
写真を撮る間はパドルを漕ぐことができず、さほど強くない風とおだやかな波でも流され、あっという間に防波堤まで打ち寄せられてしまいました。レスキューしてもらうこと何と3回。ご迷惑をおかけしました・・・。
まとめ
こちらの記事では、HALETA OCEAN SUPPORT(ハレタオーシャンサポート)代表の山田さんにご協力いただき、
- 沖縄の海がSUP初心者におすすめである理由4つ
- きれいな海を満喫できるから
- 様々な時間・フィールドで楽しめるから
- 5mmのウエットスーツだけあれば冬でも寒くないから
- 映像にも心にも残したい美しい風景に出会えるから
- SUPに挑戦するのに必要な知識について。SUPに持参するもの、あれば便利なもの、ショップでレンタルできるものなど。さらに、ボードとパドルに関する基礎知識
- SUPの乗り方、漕ぎ方、方向転換など。また、安全に楽しむために注意すべきこと
- SUPに関するよくあるQ&A
をお伝えしました。
SUPに初挑戦したメンバーからはこんな声が。
思ったより簡単に立ててうれしかったです。日頃意識的に運動していないのですが、それでもできるので安心しました。進み方、漕ぎ方などはもちろん、「こうするともっと進むよ」とか、ひとりひとりをよくケアして、アドバイスもしてくださったので本当に楽しめました。
簡単に立てて意外でした。一度バランスを崩したら立て直すのは難しいから落ちるしかなかったけど(笑)、コツがつかめて進み始めると楽しかったですね。次はお魚いっぱいの海で、岩のまわりを1周とかもしてみたいです。
すごくきれいで波もおだやかだから、早朝の海なら絶対もっと気持ちいいと思います。誰もいない海で、魚もお腹が減ってるからたくさん寄ってくるはず。6時7時にスタートして、9時くらいに帰ってきて朝ごはんを食べるとか、やってみたいですね。
SUPの魅力を余すことなく味わうなら、ぜひ沖縄の海へ。インストラクターのきめ細やかなサポートを受けながら、素敵なSUP体験を楽しんでくださいね。
山田さんの案内でSUPをするならこちらから
HALETA OCEAN SUPPORT(ハレタオーシャンサポート)
〒904-0324 沖縄県中頭郡読谷村長浜(おきなわけんなかがみぐんよみたんそんながはま)307
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HALETA OCEAN SUPPORT は、GOTOトラベル「地域共通クーポン」利用可能店舗です。「電子クーポン」「紙クーポン」 どちらもご利用いただけます。お支払いの際にクーポン利用の旨をお知らせください。
また、よみたんまるごとスタンプラリー第2弾にも参加中です。読谷のきれいな海でSUPを楽しんで、さらに旅行券やホテル宿泊券など豪華賞品をゲットしてくださいね。
読谷村内138店舗が参加しているスタンプラリー。参加店で「泰期おすすめ商品」または1000円以上の商品を購入するとスタンプが1つもらえます。3つあつめて応募すると旅行券・ホテルペア宿泊券・商品券などゲットのチャンス。
スタンプラリーの用紙は各スタンプラリー参加店で手に入れることができ、応募も各参加店の応募箱へ投函すればOK。応募期限は11月30日、12月1日11:00~12:00のFMよみたん(78.6MHz)番組内で公開抽選が行われますので、こちらも要チェック。
スタンプラリーに関するお問い合わせ
読谷村商工会
電話番号:098-958-4011
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