道の駅いとまん

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沖縄県産フルーツ&野菜

日本最南端の道の駅・道の駅いとまん(糸満市・いとまんし)

執筆者 : きゅう

沖縄県7番目の道の駅として2009年に誕生した道の駅いとまん。

ここには、「お魚センター」「JAおきなわファーマーズマーケットいとまん うまんちゅ市場」など、地元客にも観光客にも大人気のスポットが揃っています。情報収集や休憩だけでなく、ランチやおやつ、お土産探し、沖縄の日常を味わう時間といった、様々な楽しみが待っている場所なのです。

知っておいて損はない見どころも5つご紹介していますので、ぜひご覧ください。

どんなところ?

日本最南端の道の駅。沖縄の情報・食・物産が大集合

「海人(うみんちゅ=漁師)のまち」糸満市にある日本最南端の道の駅で、約9000坪という広大な敷地内に、「道の駅いとまん 情報館」「JAおきなわファーマーズマーケットいとまん うまんちゅ市場」「お魚センター」「糸満市物産センター 遊食来(ゆくら)」が立地。沖縄の情報・食・物産を集めた、一大商業施設とも言える場所です。観光客はもちろん地元客でもにぎわい、週末は駐車場の空きを見つけるのに苦労するほどの人気ぶり。沖縄の日常の風景と、そのおもしろさや底力を感じられるはずです。

何ができるの?

1. 近海高級魚の刺身も格安。気軽な屋台感覚でお魚をとことん楽しめる

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お魚センター

近隣漁港で水揚げされたばかりの新鮮な魚介類を中心に、様々な海の幸を提供する糸満漁協直営店。11店舗がずらり一直線に並ぶさまは壮観です。ひときわ目を引くのは、セルフ方式で好きなものを好きなだけ楽しめる刺身(おおむね一盛り250円~300円)。アカジンやアカマチといった近海産高級魚も豪快に盛られて並んでいます。牡蠣やウニ、海老、いくらや毛ガニなどもあって、どれを取るかはまさに苦渋の選択というところ。

刺身や惣菜、寿司、焼物など、店舗ごとに特色があり品揃えが異なるので、まずはセンター内を端から端まで見て歩くのがおすすめ。お目当てを絞り込んだら、こちらもずらりと並んだテーブルで、どうぞ召し上がってください。

お持ち帰りできるパック売りのお刺身や丼、寿司などもあります。1パック100円というありえない価格の海ぶどうが並んでいることも・・・。

2. 旬の恵みが大集合。県民の台所でユニークな野菜や果物を堪能

JAファーマーズマーケットいとまん うまんちゅ市場

ゴーヤー、島にんじん、トマト、マンゴー、パイナップル・・・店内に一歩足を踏み入れれば、視界いっぱいに沖縄の実りの豊かさを象徴するような光景が広がります。県内でもなかなかお目にかかれない農産物も多く並び、品揃え、鮮度、品質は折り紙付き。それなのに、びっくりするようなお手頃価格!地元客が遠方からも足しげく通い(中部在住の私もよく足を運びます)、飲食店関係者が多数買付けに訪れるのもうなずけます。搬入中の生産農家の方々が、目利きの方法や美味しい食べ方などを教えてくれたりすることもあります。

毎年、マンゴーが最盛期を迎える7月の週末には、糸満産マンゴーの試食販売や抽選会、コンテストなどを行う「マンゴーまつり」も開催されています。ギフト用のマンゴーはもちろん、味はそう変わらない小さなキズがついたものや色合いの悪いもの、小玉などは格安で提供されるので、そちらも狙い目です。

3. おやつにも、お土産にも。隠れた名店のてんぷらを味わう

てんぷら ふくや

道の駅いとまんの話題が出ると、「あそこはおいしいよー」と必ず誰かが口にする隠れた名店、「てんぷら ふくや」。うまんちゅ市場入口の右手、赤い看板が目印の小さな屋台には、客足が途切れることがありません。白身さかな、いか、紅芋など、10数種のてんぷらはほぼ全品70円!揚げたては言うに及ばず、時間がたってもサクッとした食感が続く衣が評判を呼び、お土産用にまとめ買いする県外リピーターもいるのだとか。

気さくなオーナーにその秘密を伺うと、「衣に使う小麦粉は100%国産、揚げ油は酸化させない!」と即答。食材や調理法にも様々なこだわりがあるようです。それでこの値段、いいのでしょうか・・・?

百聞は一見に如かず。マカジキ、いんげん、かぼちゃを実食してみました。

ボリューミーで柔らかいいんげん、厚すぎず薄すぎずの絶妙なかぼちゃは、何とも言えず衣とマッチ。マカジキはぱさつかずジューシーで、最後のひと口が名残惜しかったこと。あっさり塩味が後を引くてんぷら、噂に違わぬおいしさです。

4. 糸満印・沖縄印のお土産百貨店でショッピング。フードコートも充実

糸満市物産センター 遊食来(ゆくら)

食べ物、飲み物、雑貨、工芸品などすべてを網羅したような品揃えは、まさに沖縄のお土産百貨店。地元糸満産のにんじん「美らキャロット」を使った調味料やオリジナルの生麺沖縄そばなど、ここでしか手に入らない品物も多く揃っています。全国発送にも対応してくれるので、たくさん買ってもすぐに送ってしまえて便利です。

私はかなり長く沖縄に住んでいる県外出身者ですが、「これはおもしろい」「友達に送ってあげたら喜ぶだろうな」と思うようなものがたくさんありました。沖縄を良く知っている方へのギフトや手土産などを探す時にもおすすめです。

手軽にランチをとるなら、フードコートへ。後述の南の駅食道をはじめ、天丼やマグロカツバーガーなどを楽しめる「天八」、贅沢な具材とボリューム感の道の駅名物『しかまさんど』で有名な「木彫館」、沖縄県産マグロなどを使った海鮮丼が豊富に揃う「海鮮丼 しーふぅ堂」など、個性豊かなお店が揃っていますよ。

5. 手間ひまかけた沖縄家庭料理で、心も体も満ち足りるランチタイム

いちまん御膳 南の駅食道

遊食来のスタッフさんにランチのおすすめを尋ねたところ、真っ先に名前が挙がったのがフードコートの一角にあるこちら。沖縄のあんまー(お母さん)たちが手作りする家庭料理が地元客にも評判なのだそうです。早速行ってみたところ、煮付け、骨汁、てびち、いなむどぅちなど、手間ひまのかかるディープな沖縄料理ばかりのラインナップに、なるほど、と納得。私はアーサ汁定食(650円)をいただきました。

素敵な笑顔とともに手渡されたお盆には、適正量のごはん(沖縄の食堂のごはんはかなりの確率で大盛です)に、たっぷりのアーサ汁、チキアギ(さつまあげ)、もずく酢。鮮やかな緑のアーサは食感も抜群、だしと潮の香りがふわっと広がる上品なお味でした。熱々のチキアギにはシャキシャキのごぼうやピーマンなどが入っていて、こちらもとても美味。

派手さや目新しさはありませんが、丁寧に愛情をこめて作られた味わい。心から満ち足りて、「ごちそうさまでした」を伝えてお店を後にしました。

施設詳細情報

施設名

道の駅いとまん

住所 

沖縄県糸満市西崎町4-19-1

電話

098-987-1277

営業時間

施設名称 営業時間 定休日
道の駅いとまん 情報館 9:00~19:00 年中無休
お魚センター 10:00~19:00 月曜休の店舗あり
JAファーマーズマーケットいとまん うまんちゅ市場 9:00~19:00 年中無休
てんぷら ふくや 平日   10:00~売切次第終了
土日祝 9:00~売切次第終了
月・金曜休
糸満市物産センター 遊来楽(ゆくら) 9:00~19:00 年中無休

バリアフリー情報

身障者・介護・オストメイト対応トイレ(道の駅いとまん 情報館)

公式サイト

道の駅いとまん

遊食来

 アクセス

【車】

那覇空港方面から車で約20分

カーナビ設定

MAPCODE 232 484 077*13

【駐車場】

無料

312台(大型12台、普通286台、身障者用14台)

【地図】

ストリートビューで見る

ストリートビューでは道の駅いとまんまで入ることはできません

まとめ

地元客も観光客も引き寄せられる、魅力いっぱいの道の駅いとまん。

情報館には様々なパンフレットや情報誌があるだけでなく、糸満市観光協会のスタッフも常駐しています。食べたいもの、体験したいこと、見てみたいものなどを伝えてアドバイスしてもらうのもおすすめですよ。

ひとつ忘れてはいけないことがあります。病害虫の蔓延を防ぐため、沖縄の紅芋・さつま芋・カンダバー(芋の葉)、ウンチェーバー(空芯菜)、島唐辛子、柑橘類の苗は、県外への持ち出しが禁止されています。加工されているお菓子やお惣菜などは問題ありませんが、生のものの場合は要注意!不明な場合はお店のスタッフに確認して、うっかり持ち出してしまわないように気をつけてくださいね。

詳しくはこちらも参考にしてください
▶︎ 沖縄から持ち出せない移動規制植物10種類+対象病害虫5種類

歩いて回るだけでも沖縄の自然や日常、文化が垣間見える場所ですが、地元ならではのおいしいものは実際に味わって楽しむのがいちばん!なるべくお腹を空かせて行くのがおすすめです。宿泊施設にキッチン設備があるなら、気に入った食材を買って沖縄料理にチャレンジしてみるのもいいですね。

沖縄県民の生活に寄り添い、南部観光の拠点としての機能も果たすマルチな道の駅、ぜひ訪れてみてください。

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きゅう

言葉、文化、自然、習慣、その他諸々にカルチャーショックと感動を経験しつつ沖縄に住むことかれこれ20年超。 すっかりなじんでいますが、一応九州産の移住者です。長く日常を過ごしているからこそ見える沖縄の素敵なもの、おもしろいものをご紹介していけたらと思っています。 大好物はおいしいもの、歴史を感じるもの、旅行、取材。必要に迫られ、大の苦手だった英会話を勉強中です。

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