この記事では、沖縄の陶器・やちむんの窯元、読谷山焼北窯(ゆんたんざやき/よみたんやまやき きたがま)についてお伝えします。
[st-cmemo fontawesome=”fa-exclamation-circle” iconcolor=”#ef5350″ bgcolor=”#ffebee” color=”#000000″ bordercolor=”” borderwidth=”” iconsize=””]新型コロナウイルス感染症の影響により、登り窯や工房周辺への立ち入りが規制されている場合があります。事前に確認の上、ルールとマナーを守ってご見学ください[/st-cmemo]
やちむんと聞いて、あなたが真っ先に思い浮かべるのは那覇市壺屋(つぼや)のやちむん通りかもしれません。
ですが、北窯は、那覇空港から北へ車で1時間ほどの読谷村(よみたんそん)、やちむんの里にあります。やちむんのふるさとである壺屋から遠く離れた読谷に、なぜやちむんの里があるのか。その経緯については後ほど触れたいと思います。
やちむんの里は、広々とした緑豊かな土地に19の工房が集まり、数十年前にタイムスリップしたかのような沖縄の原風景も残されている場所。入口には現代の名工・稲嶺盛吉さんのガラス工房もあります。
北窯のやちむんは、沖縄料理や沖縄そばのお店などでよく使われている、ぽってりとして重みのある雰囲気のものがほとんど。一見するといたって普通です。値段もそんなに張らず、小さなコップやお碗などは1000円からおつりが返ってきます。
それなのに、北窯には、大学をはじめとする研究機関からのオファー、TV局や雑誌などの取材が絶えません。沖縄県外から陶工を目指し弟子入りする若者も多くいます。定期的な買い付けに加えて別注品をオーダーするセレクトショップもあります。
[st-kaiwa-27874]1日だけの取材のはずが、その後約90日間も通いつめてしまったライターもいます。[/st-kaiwa-27874]
普通の顔をして、少しも普通でない北窯のやちむん。その理由を、「1日だけの取材のはずが、その後約90日間も通いつめてしまったライター」である私からあなたにお伝えしたいと思います。
読んでいただけたなら、もし今はまだ北窯にそれほど興味を持っていなかったとしても、「北窯に行ってみたい」「北窯のやちむんを手元に置いて使いたい」と思っていただける内容です。そして、実際に手にしたときには、きっと「こんなに安くていいの?」という気持ちがわいてくると思います。
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北窯がどんな場所で、どんなやちむんを、どんな人たちが生み出しているのか。楽しんでいただけたら幸いです。
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