We-love沖縄では、沖縄に惹かれ、移り住んだ方々にお話をうかがうと同時に、「地元沖縄をもっと盛り上げたい」と日々活動しているうちなーんちゅ(沖縄出身者)にもスポットを当てていきたいと思います。
ご自身の夢や思いを実現しながら、沖縄にしっかりと根を下ろして暮らしている沖縄県外出身の方々のお話はこちらから
導かれるように沖縄へ 琉球舞踊家・福島千枝さん やってみたいことや夢を叶えるための大切な最初の一歩、あなたはご存知ですか?それは、その夢ややってみたいことを実行し、成功させている先輩方の話を聞くこと。 「沖縄に住んでみたい」と思ったことはないでしょ ... 続きを見る
導かれるように沖縄へ 琉球舞踊家・福島千枝さん(大阪府出身)
We-love沖縄うちなーんちゅインタビューのトップバッターとなるのは、日本全国や海外で活躍する人気タレントを生み出し続ける芸能の島・沖縄にあっても数少ない「ヒューマンビートボックス」のプレイヤー、ヒューマンビートボクサー。
ヒューマンビートボックスとは?
「ヒューマンビートボックス」は、ヒップホップに端を発する、発声器官(口や鼻)から発する音のみでリズムや音楽を作り上げるパフォーマンスです。人気Youtuberの動画でも脚光を浴びています。
アマチュアではなく、全国でも数少ないプロのヒューマンビートボクサー。それが、今回お話をうかがうHumanBeatboxer(ヒューマンビートボクサー) T.Kさんです。
「ヒューマンビートボックスで地元を盛り上げたい」と、沖縄に軸足を置いて活動を続けるヒューマンビートボクサー・T.Kさん。その活動のこれまでとこれから、パフォーマンスとしてのみならず、様々な可能性を秘めたヒューマンビートボックスの魅力をたっぷりと聞かせていただきました。
ヒューマンビートボクサーT.Kさんのプロフィール
動画(当日収録)
沖縄唯一のプロのHumanBeatboxer(ヒューマンビートボクサー)であり、日本ヒューマンビートボックス協会(JAPAN BEATBOX ASSOCIATION)沖縄支部支部長。沖縄県出身。
沖縄のヒューマンビートボクサーのパイオニア的存在。独学でスキルを身につけ、ヒューマンビートボックスを生んだヒップホップのみならず、レゲエ、R&B、K-ポップ、歌謡曲など、様々なパターンのリズムやビートを再現。サンプリング中心で音楽を次々に繰り出すパフォーマンスはDJのようだと評され、あらゆる年代に響くパフォーマンスで人気を集める。
TVやラジオにも出演し、沖縄県内にとどまらず日本各地のライブや海外ツアーにも参加、活動の場を広げる。2013年~「Okinawa Beatbox Battle(沖縄ビートボックスバトル)」も開催、沖縄のビートボックスシーンに多大な影響を与え、沖縄のビートボクサーの存在を全国にもアピールした。
【主な出演歴】
- 沖縄国際映画祭
- フィドルの旅(沖縄タイムス掲載)
- DoubleClick ・漢那ダム祭り
- 中城護佐丸祭り
- ANQR
- Sing Out Asia(インドネシアツアー)
- てだこ祭り
- 沖縄BON(TV)
- ウィンウィン(TV)
- 広島OKINAWAフェスタ
- IRIE CAMP 2014 ・のむシリカBEACH FESほか多数
【主催イベント】
- Good beat Vol.1~3
- Okinawa Beatbox Battle 2013~2015
- Asobeach One night Co-star ほか多数
【コンタクト】
Email:t.k.humanbeatbox@gmail.com
Facebook:Human beatboxerT.K(金城 大志)facebook
Twitter:@HumanbeatboxTK
Instagram:HumanBeatboxer T.K(@t.k_beatbox)
ヒューマンビートボックスとの出会い
ヒューマンビートボックスを始めたきっかけは。
もともと音楽が好きでバンドのボーカルを担当していました。ヒューマンビートボックスを知ったのは、2000年頃。音楽仲間が見つけて教えてくれた海外の映像がきっかけです。画質が良くなくて誰のものかはわからなかったんですが、「人間がこんな音を出せるんだ、すごい」と衝撃を受けました。見よう見まねでやってみたら、意外とできちゃったんです(笑)。色々な音を出したくて、どんどん練習するようになりました。
どのように練習されていましたか。
その頃はインターネット環境が充実している今と違って動画などはほとんどなく、音源のみでした。それも、海外で制作されたCDが1枚か2枚くらい。沖縄でも本土でも販売されていなくて、レコード店に頼み込んで海外経由で取り寄せてもらったんです。その音を繰り返し聞いて、どうすれば似た音を出せるか試行錯誤する、という感じで練習していました。
音が複雑に重なって連続するビートボックスを、聞くだけで再現するのはとても難しいのでは。
同時に鳴っている音を聞き分けるのは得意なんです。たとえばバンドの演奏はベース、ギター、ドラム、ボーカルなどの奏でる音が重なったものですが、それを楽器ごとに分解して聞くことを特に意識せず普通にやっていました。家で洋楽がかかっていたりして、小さい頃から音楽が身近にあったからかもしれません。
ビートボックスを始めて、さらに注意深く音を聞くようになりましたね。
それでも、かなりの練習が必要ですよね。
「この音を出すにはこういう口の使い方をすればいいのかな」と想像しながら、色々とやってみることの繰り返しですね。昨日まで全然できなかったものが急にできるようになったりして、本当に楽しいんです。鼻歌を歌うような感覚で、ついやってしまう。道具も場所もいらないので、いつでも自分のタイミングで、思い立ったらすぐできますからね。「この音をどうしても出したい」というときなどは集中して取り組むこともありますが、普段は練習しているという感じはあまりないんです。
豆知識 ヒューマンビートボックスとボイスパーカッション
- ヒューマンビートボックス
1970~80年代のストリートカルチャーから生まれ、基本的にはソロパフォーマンスですが補助的な役割を担うこともあります。ドラムやDJの使うビートボックスを手にできない人々が、口でそれらの音をまねたのが始まり。ドラムセットに限らず管楽器や弦楽器の音色、スクラッチ音など様々な音を表現します。1対1でビートボックスを披露し、観客と審査員の評価で勝敗を決するトーナメント「ビートボックスバトル」も全国各地で開催されています。 - ボイスパーカッション(ボーカルパーカッション)
海外では「ボーカルパーカッション」など様々な名称で呼ばれ、ソロではなくグループ内の1パートという立ち位置。1960年代にアカペラから派生し、ドラムセットの音を表現する場合が多いです。「ボイスパーカッション(ボイパ)」は、3人以上で、楽器を使わずに声だけでハーモニーを奏でるパフォーマンスを競うTV番組企画「ハモネプ」に登場したアカペラグループ「RAG FAIR(ラグフェア)」によって瞬く間に広まった日本国内での呼び方。
観客を楽しませるパフォーマンスが注目され、イベントへのオファーが続く
パフォーマンスを続けるうちに、出演依頼が来るようになったんですよね。
2002~03年くらいから、ライブハウスやクラブ、ストアイベントや結婚式などに呼んでいただくことが増えてきました。てだこ祭り(浦添市)や、ゆり祭り(伊江島)など、市町村のお祭りに出演させていただいたこともあります。三線とセッションしたり、結婚式向けの音楽をビートボックスで再現したり、色々な舞台に立たせていただきました。
舞台に立つときに心がけていることはありますか。
いつも「ここにいるお客さんが楽しめるパフォーマンスは何だろう」と考えています。
当日のお客さんに合わせて曲をセレクトしていて、高齢者介護施設なら歌謡曲や演歌、保育園なら童謡をプログラムに入れますね。ライブやクラブ、ストアイベントだと様子を見ながらその場で組んでいます。普通は自分でビートメイクをするのですが、私が得意なのは曲を再現すること。ヒップホップ、レゲエ、歌謡曲、童謡、Jポップなど、色々なジャンルの曲をレパートリーにしています。
お客さんが全員拍手も忘れるほど聞き入っていたり、「あの曲やってくれてありがとうね、楽しかった」とわざわざ言いに来てくださるおばあちゃんがいたりすることも。喜ばれているのがダイレクトに伝わってきて、すごくうれしい瞬間ですね。
簡単におっしゃいますが、曲を再現するというのはとても難しいのでは。
ある曲をカラオケで歌うために練習するとしたら、メロディと歌詞を覚えたらOK。伴奏やハーモニーは全部カラオケがやってくれますよね。
ビートボックスだと自分の出す音だけでその曲を表現するので、カラオケで歌える状況から、鳴っている音を全部分解して、その中から「どの音を重ねていけばその曲に聞こえるか」ということを考えていきます。たくさんの楽器の奏でる音すべてを表現することはできないので、その曲らしく聞こえる音の組み合わせを、実際に音を出して重ねながら作るんですよ。複雑な曲だとかなり時間がかかるものもありますね。
[st-kaiwa-27874]ちょっと想像がつかない作業です・・・。自分の知っている曲がまったく違うアレンジで聞こえてきたら、足を止めますよね。さらにそこに楽器も道具もなくて、「ひとりの人間がすべての音を出している」ということに気づいたら、とにかく驚いてしまいそうです。[/st-kaiwa-27874]
2014年、プロのヒューマンビートボクサーとして活動を開始
どんなきっかけでプロとしての活動を始めたんでしょうか。
仕事は別にあって、プロモーションのためにもあまり出演料はいただいていなかったんです。
そのうち出演依頼がめちゃめちゃ増えてきて、1日に3件なんて日も出てきました。夜中に終わってすぐ飛行機で次の出演先へ飛んだりして。これでは体がもたないなと思って、出演料をいただくようになったんですね。そうしたら、収入が仕事と半々くらいになったんです。「これは食べていけるな」と思って、2014年頃に独立しました。
スポンサー契約も3社と結んでおられますね。
現在スポンサー契約させていただいているのは、やっぱりステーキさん、のむシリカさん、高江洲工機さん。3社とも普段の活動やライブを見て、「応援したい」と声をかけてくださったんです。イベントごとに単発で協賛してくださる企業さんもたくさんあって、本当にありがたいですね。
アーティストとしての活動で生計を立てるのは並大抵のことではないのでは。
私は、プロの定義は「食べていけるだけの収入を得られる」ということだと思っているんです。どんなステージでも、目の前にいるお客さんに感動してもらえるよう、自分にできる最大限のパフォーマンスをします。「こんな曲をやってもらえませんか」とオファーがあったら、レパートリーにない曲でも必ず仕上げて持っていきます。ビートボックスで表現できることなら可能な限り要望に応えられるよう、工夫や勉強、努力は惜しみません。そうやって活動を続けていれば、おのずと道は開けていくのではないでしょうか。
日本ヒューマンビートボックス協会(JAPAN BEATBOX ASSOCIATION)の沖縄支部支部長も務めておいでです。
主催していた沖縄限定のバトルイベント(後の項に詳細あり)を、日本ヒューマンビートボックス協会の会長が沖縄まで見に来てくださったんですよ。沖縄県内からの出場者のみで開催していたんですが、観客が200名を超えていて。地方のイベントとしてかなり規模が大きかったので注目してくださったんですね。それでご縁ができて、2017年から所属しています。
一般社団法人日本ヒューマンビートボックス協会
公式ページ JAPAN BEATBOX ASSOCIATION
理念は「ヒューマンビートボックスの普及振興を通じ、社会一般の理解と信頼を高めるとともに会員相互の交流、連絡、親睦その他会員に共通する利益の向上並びにアーティストの技能向上、社会的地位の向上を図る為の活動を行う。」日本一を決める「Japan Beatbox Championship」をはじめとする公式大会の運営、地方イベントのサポート、ビートボックスの普及活動、社会貢献活動などに取り組む。
場所も道具も不要、誰でもできて誰とも隔てなく対等に勝負できるビートボックス
ビートボックスの魅力はどんなところにあるでしょうか。
まず、何もいらないところ。楽器も道具も場所も必要ないので、練習にお金がかかりません。自分のタイミングで、どこでもビートが刻めます。
それから、体が不自由でも口が動けば誰でもできるところ。目が見えなくても、車いすでも。オリンピックとパラリンピックのように分かれなくていいんです。誰とも隔てなく、まったく同じ条件でバトルができる、とても希少なものだと思います。
体の状態に関係なく誰もが対等な立場で戦える。すごく素敵です。
以前「リハビリで入院中の患者さんの中にビートボックスが好きな子がいる」と聞いて、会いに行ったことがあります。まひがあって話すことも難しかったんですが、一緒に練習して、基本のエイトビートは刻めるようになったんです。
2カ月後に出演予定のイベントがあったので、「ステージに呼ぶからそれまでにできるようになれよ」と少し難しいものを教えました。その子は猛練習していたそうですよ。最初に会ったときは車いすに乗っていたのに、当日は自分の足でステージに立てるまでに回復もしていました。
お医者さんの話では、ビートボックスの練習がほかのリハビリにもすごく影響したんだそうです。できなかったことも練習でできるようになる、そのうれしさや自信が動機づけになって、ほかの色々なこともがんばれるようになったみたいですね。
ビートボックスはすごいですね。
実はすごいんです(笑)。小児病棟などに慰問に行って教えると、すぐにコツをつかんでできてしまう子もいて、ベッドの上でずっと練習したりする子もいるらしいです。道具も何も必要ないビートボックスだから、自分の好きな音楽を病室でも自分で再現できる。あごやのど、舌を動かしまくりますし、息が続かないと苦しいので自然と呼吸も深くなります。
[st-kaiwa-27874]見て、聞いて楽しむだけでなく、自分でも好きなタイミングで気軽にできる・・・。入院中の方にとってはとても大きな楽しみになるでしょうね。そしてリハビリにも。ビートボックスは本当にすごい。[/st-kaiwa-27874]
Okinawa Beatbox Battle(沖縄ビートボックスバトル)開催を通して
「みんなで立てる舞台を作れないか」と、バトルイベントも主催されていました。
2013年に始めたOkinawa Beatbox Battle(沖縄ビートボックスバトル)ですね。
私がビートボックスを始めた頃、まわりには先輩も後輩もいませんでした。どうやったらステージに立てるのかもわからない状態で、色々と苦い経験もしています。そんな道を通らず、スムーズにステージに立てる機会を後輩たちに作ってあげたいなと。10年くらい前から「ビートボックスをやってます」とあいさつに来る子も多くなって、沖縄のビートボックス人口も増えてきたところでしたから。
声をかけるとみんな「出たい」と言っていたのに、いざ第1回のバトルを企画して出演者を募ると「いや、ちょっとまだ・・・」と誰も手を挙げなくてびっくりしましたけど(笑)。
ステージに立ちたくて始めるんじゃないんですね。すごく意外です。
今はYoutubeで学べることもあって、部屋の中で完結できてしまう。あまり外に出なくていいせいか、わりとおとなしくて引っ込み思案な子が多いんです。人とかかわることに苦手意識がある子や、人間関係で嫌な思いをして積極的になれない子の居場所になっている側面もあります。そんな子たちの外の世界との接点を作りたい気持ちもありましたね。
ビートボクサーは世代も色々。バトルイベントを通して交流が生まれ、誰かとつながること、一緒に何かを作り上げることの楽しさを知ってもらえたらいいなと思っています。
舞台に立ってお客さんを笑顔にできたら、うれしいし自信になるでしょうね。
そうですね。2回目からは早かったですよ。「あいつが出たならおれも出る!」みたいな感じで(笑)。舞台に立つという目標があることで練習にも力が入ってレベルも上がっていくし、それが自信になって色々なことが変わっていきますね。
今では彼ら自身がイベントをゼロから企画・運営しようという動きも出てきているんです。集客をはじめ苦労も多いようですが、そこから学ぶことはたくさんあるし、すごく大切な経験になるはず。私はあえて手を出さずに見守っている状況です。
ヒューマンビートボックスの可能性を色々なシーンで生かしたい
今後の目標や展望などを聞かせてください。
ビートボックスに限らず、沖縄のストリートカルチャー全体を底上げしていきたいですね。イベントで県外からも沖縄に人をたくさん呼べるような、観光資源のひとつにしたいということはずっと考えています。
ダンス、DJ、ラップ、ビートボックスというストリートカルチャーをひっくるめたバトルイベントなども開催できたらいいですね。お互いのことを意外と知らなかったりするので、ダンサーやDJ、ラッパーがビートボックスに興味を持ってやり始めたり、その逆パターンもあるはずです。コラボレーションなども生まれるでしょう。主役にも脇役にもなれるビートボックスの良さを生かしながら、ストリートカルチャーが活性化する流れを作っていきたいです。来年、再来年には少し大きなイベントの開催も考えています。
闘病中の方やリハビリ中の方にも大きな力になりそうですよね。
道具も何も使わず、歌を歌うのとはまた違う感覚で音で遊べますからね。ビートボックスがベッドの上で過ごす時間の小さな楽しみになれたらいいなと思って、病院や施設への慰問ではライブだけでなくワークショップにも力を入れています。
それと、言語系のリハビリなどにもすごくいいんじゃないかなと思うんです。ビートボックスに興味があればリハビリという感覚でなく楽しんで取り組めますし、とにかく口やのど、舌、あごなどがすごく鍛えられる。顔の筋肉もたくさん動かします。ご高齢の方も、ビートボックスをやってみて発音がなめらかになったり、表情が豊かになったりすることもあるそうなので、表情筋を鍛えるにもうってつけかもしれません。
ビートボックスが話す機能などのリハビリプログラムになる日が来るかもしれない。すごいことですね。
関係機関の方々と一緒にビートボックスがリハビリに効果があるかどうかの検証を行ったり、リハビリ用のプログラムを作ったりできるなら、喜んで協力したいですね。
[st-kaiwa-27874]病院や大学からすぐにでもオファーが来そうです。実現を心待ちにしています。[/st-kaiwa-27874]
まとめ
私が初めてヒューマンビートボクサーT.Kさんのビートボックスを聞いたのは2年ほど前。そのとき、私は思わず周囲にドラムセットやキーボードを探しました。どこにもそんなものがなく、T.Kさんがすべての音を作っているとわかった瞬間の驚きは、今でも忘れられません。
今回お話をうかがう中で、ビートボックスは聞いて楽しむばかりでなく、誰もが気軽に音楽を表現できるツールなのだと知りました。
特別な道具も場所も必要なく、思い立ったらどこでもすぐに始められる。
生きづらさを抱えた子どもたちの居場所になったり、病気と闘う方の小さな喜びになったり、たとえ体が不自由でも口を動かせれば健常者と完全に対等な立場で勝負ができる。
さらには、リハビリの手助けになる可能性も秘めている。
これは本当にすごいことだと思います。たくさんの人をひきつけるパフォーマンスとしてはもちろんのこと、ビートボックスのそういった側面もこれからクローズアップされていくかもしれません。
沖縄唯一のプロヒューマンビートボクサーであるT.Kさんは、沖縄ビートボックスバトルの主催に始まり、沖縄初のビーチサッカーと音楽のコラボイベント「のむシリカ BEACH FES」(2018年4月開催、残波ビーチ海開きスペシャルイベント)の立役者となるなど、大胆な発想と行動力で様々な舞台をプロデュースすることにも才能を発揮しています。
[st-kaiwa-27874]T.Kさんの手で今後どんな舞台が生み出されていくのかということにも注目していきたいところです。[/st-kaiwa-27874]
ヒューマンビートボクサーT.Kさんの最新情報はFacebookをはじめとするSNSやブログでご本人が発信されています。百聞は一見に如かず。イベント出演情報をチェックして、ぜひ一度圧巻のビートボックスを体感してみてください。
ヒューマンビートボクサーT.Kの出演情報など
Email:t.k.humanbeatbox@gmail.com(出演依頼はこちらから)
Facebook:Human beatboxerT.K(金城 大志)facebook
Twitter:@HumanbeatboxTK
Instagram:HumanBeatboxer T.K(@t.k_beatbox)
沖縄初・ビートボックス×絵本の読み聞かせ
「びーとぼっくす えほん読み聞かせ」
開催日時:2020年11月22日(日)15:00~
開催場所:ジュンク堂書店 那覇店(沖縄県那覇市牧志1-19-29)3Fキッズランド
入場料:無料
【T.Kさんより】
沖縄初の取り組みです。ビートボックスだからこそできる、たくさんの音を使ったとても臨場感のある読み聞かせになると思います。ビートボックスがどんなものか見てみたい方も大歓迎です。ぜひお子さんと一緒に楽しんでください。
追記
30分前から開始を待つ親子連れの姿も多く、イベントが始まる時間には立ち見も出るほどの盛況でした。
ジュンク堂那覇店の店長・森本さんによると、概算ですが約100名の観客が訪れたそうです。普段の読み聞かせイベントに比べ、4~5倍の動員数とのこと。
琉球新報さんやラジオ沖縄さんも取材にいらしていて、注目度の高さがうかがえました。
イベントの最初にはビートボックスも少しだけ披露。はじめてビートボックスに触れる方も多かったようで、「すごい」「かっこいい」という声があちこちから聞こえました。
この日の読み聞かせに選ばれた絵本は『へんしんトンネル』『まんぐーすのプーヒャー』『かいじゅうたちのいるところ』の3冊。
『へんしんトンネル』では、「知ってる知ってるー!」とネタバレさせてしまう子どもたちを絶妙な切り返しで制しながらテンポよく読み進めます。馬の足音、ロボットの歩く音などところどころにビートボックスの技術を使い、笑いも交えた読み聞かせに会場は大盛り上がり。
マングース、山ねずみ、たぬき、ハブなどたくさんの登場人物(動物?)の声色を見事に使い分けた『まんぐーすのプーヒャー』。本物より本物らしい5連発のおならの音も再現され、子どもたちのみならず大人たちも笑い転げていました。ちなみに、「プーヒャー」は沖縄の言葉で「おならをする人」のことだそうです。
T.Kさんにしかできないであろう読み聞かせを堪能させてくれたのが『かいじゅうたちのいるところ』。波の音、怪獣のおどろおどろしい声やしぐさの効果音はもちろんのこと、「かいじゅうおどり」の場面ではライブさながらの迫力あるビートボックスを披露。お客さんは大きな拍手で応えていました。
最後はビートボックスで締めくくり。読み聞かせで使われた絵本を購入される方もおられ、サインを求められる場面も。
終始和やかな雰囲気で行われた読み聞かせ。観覧されていた保育園関係者からの問い合わせもあったようです。今後はライブばかりでなく昼間の読み聞かせにもひっぱりだこになりそうですね。