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移住

誰でもできる難しくない最低限の台風対策~離島石垣島編~

梅雨があけると沖縄は本格的な台風シーズンに突入します。台風と言えば沖縄や九州の一部というイメージでしたが、記憶に新しい2019年の令和元年東日本台風のように、ここ数年は台風が本州に直撃することも珍しくありません。私は石垣島に移住して、最大瞬間風速71m/sという2015年の台風15号を経験し、信号機や看板が折れたり、車が横転したり、係留している船が沈んだりと甚大な被害を目の当たりにしました。

なにぶん自然災害なので防ぎきれない部分もありますが、台風は突然やってくるわけではなく、ある程度進路などが予想され、事前に備えることで防げる部分もある災害です。

石垣島に移住したけれども初めて台風を経験するのでどうしたらよいかわからず不安、ベニヤ板を打ち付けているニュースをよく見るけれど日曜大工はやったことないしそんな大掛かりなことは出来ないから不安、何を備えればいいのか全くわからないなど、人によって不安な状況はさまざまだと思います。

今回は、私のような賃貸に一人暮らしの女性でもできる範囲の難しくない台風対策をご紹介いたします。何を備えればよいのか、どこに気をつければよいのか、どんなことが実際起こるのか、などをお伝えいたしますので、ご自分でできる範囲の備える参考にしていただけたらと思います。

備えるもの

さっそくですが、台風前に備えておいた方がよいものをご紹介いたします。個人の生活パターンや家族構成によって必要になるものや量は変わってきますので、ご自身の生活に合わせて調整していただけたらと思います。

食品・日用品

台風が近づいてくると、雨や風が強くなってきます。暴風域に入ると家に缶詰め状態になります。言うまでもないですが、買い物に行くのも大変な状況になりますし、暴風警報が出る頃にはお店が閉まることもありますので、台風接近の情報が出たら早めに買い物に行くことをお勧めします。

そこまでひどくない状況の時(停電などになる前)は、普通に料理もできるので自炊する方は多少の生鮮食品と、あとは停電・断水した時に備えての食料・日用品が必要になります。

具体的にはカップ麺や乾麺・パスタ・レトルトのご飯・パウチのレトルト食品など、手間や時間をかけずに食べられる主食は必須です。停電時には電子レンジなどが使えず、暗い中カセットコンロなどでお湯を沸かすことになるので、簡単に作れるものが重宝します。また、スナック菓子など常温で保管できるおやつなどもあるといいかもしれません。

ポイント

石垣島は離島です。生活物資の多くが船便や航空便で輸送されてきます。台風前になると上記のような食品は売り切れになることが多々あります。また、台風後も船便はしばらく入ってこない場合がありますので、食品だけではなく生活必需品(トイレットペーパーなどの日用品)も入荷に時間がかかる場合があります。

台風中のことだけでなく、台風のあとのことも考えながら、生活物資を購入しておく必要があります。(台風前になると島に入ってきているすでに限られた物資をみんなで購入することになるので、買占めになってしまうような過度の購入は禁物です。自分の生活に必要な量を考えての購入、また計画的な購入を心がけましょう。)

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必需品のインスタントラーメンの棚(台風直撃前にはいつもこうなります)

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お菓子・パスタ類も売り切れ続出

飲料

飲料水は一般的な情報では成人は1日に3リットル(×3日分)備えると言われています。私は1人暮らしで2L×6本のペットボトルを一箱購入し、あとは台風の状況を見ながら大きめの鍋いくつかに水を溜めることにしていました。

台風の速度が遅く長引く場合や、猛烈な台風の場合、また家族構成によって必要になる量は変わってきますので、多めに備えておいてもよいと思います。もちろん、ペットボトルの水ではなく災害時用の長期保存水などもよいと思います。

生活用水

飲料水とは別に、断水した場合に手を洗ったり、トイレを流したりするための生活用水の確保が必要になります。バスタブのある家ではバスタブに水を張るのが一番簡単な方法です。沖縄にはバスタブのない家も多く、そのような家では大き目のバケツやタライ、それもなければ空の2Lペットボトルなどを活用するとよいと思います。

住んでいる地域が断水しなかった場合でも、住んでいる家によっては水が出なくなる場合があります。マンション屋上に貯水タンクがある場合、停電によりタンクへ水をくみ上げるポンプが止まって水が出なくなる場合があるようです。

幸い断水にならず、水を溜めても使わなければ台風開けの掃除や洗濯に使えば無駄にはならないので、備えておくことをお勧めいたします。

蛇口をひねれば水が出るということは、なんと便利でありがたいことかと、断水すると身をもって感じます。「手を洗う」というひとつのことでも、バスタブから水を汲んで、片手ずつ交代で洗って…と不便に感じるものです。対策のために溜めて使わなかった水も、ぜひ有効活用してくださいね。

停電対策

台風でよく起きるのは停電です。まずは部屋の明かりを確保するために、懐中電灯は必須アイテムです。手に持つタイプのものではなく、自立するランタンタイプが便利です。停電中に電池が切れた…ということがないように、電池の予備も準備しておきましょう。(台風直前は売り切れる場合がありますので、日常から備えておくとよいと思います。)

携帯の充電も、電気が通っているうちにしっかり済ませましょう。モバイルバッテリーや乾電池式の充電器など、電源の確保も重要です。

当たり前ですが、停電時はテレビも付かなくなりますので、携帯電話は重要な情報源となります。

停電で困るのは冷蔵庫です。なるべくドアを開けないようにすることで冷気が逃げることを防げますので、必要最低限のドアの開閉にすることが、中の食品を長持ちさせることにつながります。台風は暑い季節が多いので、生鮮食品(特に肉魚類)は腐りやすいです。台風の前半のうち(停電になる前に)食べきれる量だけをストックするのがお勧めです。

また、暑さ対策も重要です。停電時はもちろんエアコンも止まり、雨風がひどいと窓を開けることもできません。充電式のハンディファンやうちわなどあると良いと思います。また、保冷剤を多めに冷凍庫に冷やしておくのもお勧めです。冷凍庫に入れておけば、停電になってからもしばらくは持ちますので、首などにあてると暑さが和らぎます。クーラーボックスや発泡スチロールのボックスをお持ちの方は、停電後に氷・保冷剤とともに食品も移すとよいでしょう。

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石垣島は、停電になりやすい、復旧に時間がかかる、など地域によって異なるような印象でした。(注:台風の進路や規模等によって停電の被害も違ってくるので経験上の体感です)ご自身のお住まいの地域が、復旧に時間がかかるという情報があれば、十分な備えをされることをお勧めいたします。

家の対策

ベニヤ板を窓に打ち付けている光景を台風前のニュースなどでよく見ますが、ひとり暮らしの賃貸ではなかなかそうはできません。簡易的にできる対策をここではご紹介いたします。

窓ガラス

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港の近くに住んでいた時、台風のさなかに窓から外を見ると、トタンがくるくると段ボールのように軽々舞っていました。

風向きが自分の家に向いていたらと思うとゾッとします。

それくらい台風の風は想像を超える強さです。

まずは家の窓、特にベランダのような大きな窓を守らなければなりません。

雨戸がついている物件はいいのですが、雨戸がない物件の場合は何か物が飛んできて割れる可能性があります。窓ガラスが割れると台風の最中に雨風が吹き込むのはもちろん、ガラスの破片でケガをしてしまう場合があります。

私はベランダにネットを張っています。テレビや店頭でよく見かける一般的な緑のネットです。ホームセンターなどで買うことができます。「グリーンネット」「ゴルフネット」「ホームネット」などの名前で販売されていて、園芸コーナーで販売されている場合もあります。

ネットをかける金具がある物件だといいですが、ない物件も多いと思います。その場合はベランダの両端にある支柱や、物干し竿を引っ掛ける金具の根本など、丈夫でロープを結べるところを探し、なるべく高い位置に張ります。上部の両端を結べたら、下部はベランダの柵や壁にくくります。

応急的ではありますが、ベランダへ物が飛んできたときにネットがクッションになってくれるようになるべく広く、また弛みが少ないように張ります。(物干し竿の金具などに結ぶ時は、しっかり強度があるかを見極めないと、ゆがみや破損の原因になってしまうのでご注意ください)

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サイズも色々あるので、自宅に合ったサイズを選びましょう

窓ガラスには養生テープをクロスさせて(イギリス国旗のように)貼ります。ガムテープは剥がすと跡が残ってしまいますが、養生テープはきれいに剥がせるので便利です。養生テープを貼るのは、割れないためではなく割れた場合の飛散防止です。風圧で窓ガラスが割れる場合や、物が飛んできて割れてしまう場合があります。

万が一割れてしまった時に被害を抑えるために必要な対策です。養生テープもホームセンターや商店で購入できます。台風前は売り切れて買えない場合がありますので、常時1~2個備えておくとよいでしょう。

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すべての窓に貼っていきます

また、ベランダなど家の周りにある物を片付けることも大事です。想像を超えた強さの風が吹きますので、ベランダなどに出しているものが風で舞って窓ガラスを破ることがあります。物干し竿や植木鉢はもちろん、サンダルなどの小さなものも暴風の下では凶器です。自宅に被害がなくても、飛んで行って他の家の被害の原因になってしまう場合があります。仕舞うことができるものはすべて室内に入れるようにしてください。

ちなみに、ベランダに洗濯機を置いている場合は、水を入れたり蓋の上に重しを置いたりという対策も聞きますが、私は一番被害がないと思われる室内に避難させていました。女性一人でも、ある程度の大きさの洗濯機であれば運ぶことができますし、慣れたら5分くらいでアースやホースを外して室内に入れることができました。とは言え、外にずっと置いている洗濯機を室内に入れるのは少し抵抗がないわけではありませんので、対策が必要そうな台風ができた時には、早めに洗濯機を洗ったり、周りを拭いたりと、室内に入れる前に掃除するようにしていました。

洗濯機が飛んでいく可能性は少ないにしても、蓋が風でガタガタすることで壊れたり、潮交じりの雨で錆びやすくなったりということはあると思います。室内に入れるのが難しい場合も、蓋が風であおられないような対策は必須かと思います。

サッシ

窓のサッシの下部分から「コポコポ」と雨水が入って来たのを初めて見たときは衝撃を受けました。

新聞紙を詰める、という方法もありますが、私は大きめのタオルをお勧めします。タオルはたくさん水を含んでも、絞ればまたある程度水を吸ってくれるので、便利でした。新聞のようにボロボロになることもないので、後始末も楽だと思います。

サッシ部分ともう一つ気をつけた方がよいのが、エアコンです。雨水がダクトから逆流して、エアコン本体の羽部分から水が漏れてくることがありました。台風の強さや風向きによりますが、雨風がエアコン設置の壁に直撃する場合は気をつけた方がよさそうです。

エアコン下に家具など物を置いている場合は、事前に移動してタオルや新聞紙を敷く、バケツを用意するなど、水が落ちても大丈夫な状態にしておくと安心です。

台風後

台風後、しばらく物資が入って来ない可能性があることは、台風前の対策でもお伝えしました。急いで買い物をしなくても台風後しばらく過ごせるように、台風前に食品・日用品を備えてください。

ポイント

また、意外なのが台風後に断水になる場合があることです。離島では水はとても貴重な資源です。台風後は潮を含んだ雨水などで汚れた家の窓ガラスを流したり、車を洗ったり、また家の前を流したりと、台風の後片付けに多くの水が使われるので、一時的に水不足になることがあります。節水を呼び掛ける車も走っていたように記憶しています。

急を要さないものは、様子を見ながら徐々に片付けていくのがよいと思います。また、貯めておいた水も無駄なく使っていきましょう。

まとめ

石垣島では毎年必ずと言っていいほど訪れる台風。今回は一人でも比較的簡単にできる台風対策をご紹介いたしました。

離島は物資の搬入が止まる場合があるのでそれも考慮した食料や水の確保、台風は暑い季節に多いので、暑い中で停電した場合の対策、また暴雨風の被害を最小限に抑えるための対策など、多くの手間をかけなくても備えられることがたくさんあります。

今回ご紹介した内容だけで万全というわけではありません。他にもいろいろな対策情報がありますので、もちろん今回ご紹介した以上の対策も可能であれば行って頂けたらと思います。住んでいる環境や家族構成などにより、またその時の台風の勢力や進路により変わる部分もありますので、各々に合わせた対策を考える参考にしていただけたら幸いです。

もし、これから石垣島への移住を考えている方がお読みくださっているのであれば、紹介したような対策に加え、移住後にはぜひ周りの色々な人に話を聞いて、たくさんの情報を得て台風に備えてください。地元の方、移住して長く生活している方の情報は、何よりも自分を守る貴重な情報になると思います。

台風進路図画像:気象庁ホームページ気象庁ホームページより(一部加工)

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うみみ

関西より全国を転々とした後、5年の石垣島生活を経て、沖縄本島へ引っ越してきました。 食材や料理が大好きで、調理師免許を。海が大好きで、潜水士を。次は何に挑戦しようかなぁ、と好奇心旺盛な性格です。沖縄は私にとってはまだまだ未開の地。楽しい場所、ステキなものを日々探索しながら、役立つ情報や心ときめく情報をご紹介できればと思います。

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