沖縄の祈りの場といえば御嶽(うたき)が有名ですが、沖縄には神社もあります。
中でも、琉球王府が特別に「琉球八社の制」とした8つの神社「沖宮・波上宮・天久宮・安里八幡宮・識名宮・末吉宮・普天満宮・金武宮」は琉球八社と呼ばれ、パワースポットとしても知られています。
観光スポットが豊富な沖縄で、琉球八社はガイドブックにも取り上げられることの少ない場所なのですが、実は知る人ぞ知るパワースポット。
今回は、スポーツ選手の参拝や、地元の初詣でも、波上宮と並んで人気のある「沖宮(おきのぐう)」をご紹介します。
【どういうところ?】航海安全の神様。スポーツに御利益あり
琉球八社は、首里城を守るようにして、その西側に6社、本島中央部に1社、北部に1社のルートで並んでいるのですが、そのうち、沖宮(おきのぐう)は西側の6社の中、那覇市にある奥武山(おうのやま)総合運動公園内にあります。
沖宮は航海安全の神様。
元々の御神体が「海からあげられた霊木」だそうで、その由来からなのか、鳥居から石段を登った先にある本殿は、白木作りに赤瓦の素朴で親しみやすい様子です。
本殿の左奥には「天燈山」という小高い霊峰があります。階段を登るとたどり着ける小さな山頂ですが、霊験あらたかな場所。もともと移転の歴史のある沖宮は、御神託によって今の地に再建されたそうですが、その時に示されたのがこの天燈山なのだとか。ガジュマルに守られた石碑があり、那覇市内を一望できる気持ちよい場所です。
奥武山総合運動公園は、読売ジャイアンツのキャンプ地なので、選手のみなさんも沖宮へお参りに来るそうです。
また、ここは空手発祥の地でもあるそうなので、スポーツをやる方は御利益がありそうですね。
【何ができる?】金運上昇の弁財天さまにお参りしよう
このほかに、本殿の隣には権現堂、本殿の裏手には住吉神社、弁財天宮が祀られています。地元の人たちには初詣に人気の神社で、中でも「弁財天宮」は金運上昇の神様としても有名です。
沖宮年間行事をみると旧暦の祭事が頻繁に行われている様子がみられ、日常的に祈りが捧げられている様子がわかります。
また境内には「Cafe沖の茶屋」というオープンカフェもあり、のんびり沖宮の気持ちよい空気を味わうことができます。
施設情報
施設名
住所
〒900-0026 沖縄県那覇市奥武山町44番地
電話番号
営業時間
参拝:24時間
ご祈祷:9:00~16:00
定休日
無休
入場料
なし
クーポン・割引
なし
所要時間
1時間
施設設備
手水舎、本殿、社務所、権現堂、住吉神社、弁財天宮、天燈山
アクセス
【車】
那覇空港から車で約25分
【ゆいレール】
「那覇空港」駅乗車 →(10分)→「奥武山公園」駅下車 徒歩3分
カーナビ設定
駐車場
無料
奥武山総合運動公園内の無料駐車場を利用
地図
観光のポイント
天燈山は、別名「黄金森(くがにむい)」ともよばれ、奥武山御嶽(うたき)が開山された場所。
はるか昔から人々が祈りを捧げ、「地球のおへそ」とたとえられるパワースポットです。パワーが感じられるという声の多いこの場所、訪れた際には、那覇市一望の景色と共に、是非、雰囲気を感じてみてください。
まとめ
いたるところに聖地のある沖縄で、あえて神社巡りをするのは珍しい事かもしれません。しかし沖縄の神社をお参りすると面白いのは、沖縄の神様も、日本神話の神様も、仏教の仏像も、七福神も、みんな一緒に祀られている姿が拝めるところ。
周辺諸国の文化を融合させてきた沖縄のおおらかな風土と懐の深さ、そして知恵までも感じられるようです。もちろん気持ちよいパワーもたっぷり感じます!
那覇空港からも近いですし、時間の少し空いた時にもお参りできる場所です。
せっかくお参りするなら、ちゃんと祈ろう。参拝の仕方や境内、初詣の様子を詳細にレポートした記事はこちら
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