代表者演武
国際通り・てんぶす館前広場に設けられたステージで幕を開けた記念演武祭。
玉城デニー沖縄県知事
新里米吉沖縄県議会議長
新垣邦男沖縄県伝統空手道振興会理事長(池宮城政明事務局長代読)
城間幹子那覇市長の祝辞(比嘉世顕那覇市市民文化部部長代読)
の後、沖縄の空手界を代表する8名による代表者演武が次々と披露されました。
沖縄県空手道連盟所属、沖縄剛柔流空手道協会教士七段
沖縄県空手道連盟所属、世界松林流空手道連盟教士七段
沖縄空手・古武道連盟所属、琉球古武道信武舘五段
沖縄空手・古武道連盟所属、沖縄剛柔流空手道総本部順道館範士九段
沖縄県空手道連合会所属、沖縄剛柔流・泊手空手道協会錬士六段
沖縄県空手道連合会所属、沖縄小林流妙武館恩納支部教士七段
全沖縄空手道連盟所属、上地流空手道協会宗家修武館教士七段
全沖縄空手道連盟理事長、少林寺流洗心館協会教士八段
五段から九段の高段者による様々な流派の空手・古武道。それぞれの日々の鍛錬の積み重ね、空手にかける思いの詰まった演武でした。
詰めかけた大勢の人々が自然と静まり、息をのんで見守る中、力強く踏み出す足音、道着のこすれる音、気合の声が大きく響きます。次世代を担う若手の姿も多くあり、沖縄空手が確実に受け継がれていることも示したのではないかと感じました。
用意されている座席は少なく、早々に埋まり、ほとんどの方が立って観覧していました。座ってご覧になりたい場合は、開始1時間~30分前までの到着が必要です。ステージ後方の大型スクリーンでも演武の様子がライブ中継されていますので、そちらをご覧になるのもいいかもしれません。
一斉演武
中央にレッドカーペットが敷かれた国際通りは、てんぶす那覇前から渡す限り空手着姿の強者たちで埋め尽くされます。沿道には沖縄県内はもちろん国内、海外からの観客がひしめき、カメラやスマートフォンを向けていました。
一斉演武で行われるのは、普及型Ⅰ、普及型Ⅱ。空手の普及・発展のために作られた初心者向けの易しい型で、流派を問わず修練されています。
号令役は2年連続となる沖縄県空手道連合会会長の島袋善保さん。未就学の子どもたちから沖縄空手会を数十年にわたって支えておられる方々まで、力強いかけ声のもと、約2100人が整然と演武する様子はやはり圧巻でした。
年齢、性別、国籍、流派を超え、初心者も熟練者も同じ型で息を合わせて演武できる沖縄空手。一斉演武には、世界に広がり、愛される空手の魅力が集約されているように感じます。
各団体演武
一斉演武の後は、団体ごとに5カ所のエリアに分かれての演武が行われます。老若男女、様々な国籍の方々の集団演武が次々と披露されていました。
一斉演武の直後に開始されるため、演武エリア①から②まではかなり混雑しています。移動する場合は早めの行動をおすすめします。
演武エリア・1.てんぶす那覇前
沖縄県空手道連盟(1981年設立、照屋幸栄会長)に所属する団体による演武
演武エリア・2.むつみ橋交差点
沖縄空手・古武道連盟(1982年設立、比嘉稔会長)に所属する団体による演武
演武エリア・3.首里天楼前
沖縄県空手道連合会(1993年設立、島袋善保会長)に所属する団体による演武
演武エリア・4.JALシティ前
全沖縄空手道連盟(1967年設立、佐久川政信会長)に所属する団体による演武
演武エリア・5.海邦銀行松尾支店付近
その他団体等による演武
※①~④の各団体の演武エリアはその年ごとに変動します。
持っていくと良いものや会場の様子は?
この日は雲が多く、ぽつぽつと雨が落ちる時間帯もあったすっきりしない空模様。半袖の上に長袖の羽織もので心地よく感じる気温でした。10月末の沖縄は比較的過ごしやすいですが、晴れると汗ばむ陽気になる場合もあります(2018年は快晴、かなり暑かったです)。
日焼けや熱中症対策は油断禁物。日焼け止め、帽子、サングラス、長袖、日傘、水など、夏場と同様の準備をしてください。また、国際通り全体が会場となるため、各団体の演武などを見て回るとなるとかなり移動することになります。履き慣れた歩きやすい靴でお出かけくださいね。
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この日、国際通りはトランジットモール(一般車両通行禁止、歩行者優先)となっています。演武祭の開催前、12:30~14:30までは首里城祭・琉球王朝絵巻行列も行われており、専用駐車場などはなく、車が通行可能な周辺の有料駐車場は満車の場合がほとんど。
ゆいレールやバス、タクシーなど公共交通機関での来場がおすすめです。車で向かう場合は時間に余裕をもって出発されるか、国際通りから少し離れた新都心などのエリアの有料駐車場に車を置き、モノレールや徒歩で会場に向かうことをおすすめします。
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仮設トイレなども見かけませんでしたので、メイン会場からすぐのてんぶす館などで済ませておくのがいいでしょう。
代表者演武が行われるメイン会場前は歩道を埋め尽くすほどの人出で、歩くスペースを見つけるのにも苦労するような混雑ぶりでした。忘れ物や落とし物、お子さんをお連れの場合は迷子にも十分気をつけてください。
詳細情報
開催日時
2019年10月27日
第一部
15:30~ 式典
15:50~ 代表者演武
第二部
16:20~ 一斉演武
16:30~ 各団体演武
17:30 終了
開催場所
第一部 国際通りてんぶす館前
第二部 国際通りてんぶす館前~海邦銀行前
入場料
無料
主催
沖縄県、沖縄伝統空手道振興会、沖縄県議会
お問い合わせ
2019年度沖縄空手イベント開催事業事務局(琉球新報開発内)
電話番号:098-865-5262
FAX番号 :098-865-5281
文化観光スポーツ部空手振興課(代表)
那覇市泉崎1-2-2 行政棟12階(南側)
電話番号 : 098-866-2333
ホームページ
沖縄空手イベント開催事業
アクセス
【車】
那覇空港より車で約20分
てんぶす館(那覇市ぶんかテンブス館)
沖縄県那覇市牧志3-2-10
電話番号:098-868-7810
カーナビ設定
マップコード
33 157 418*38
駐車場
有料(最初の1時間まで20分毎100円、その後30分毎100円)
81台
※国際通り周辺にも有料駐車場多数あり。20~30分毎100円程度、18:00頃までの日中上限料金や24時間上限料金を定めたところもあります。
【那覇空港から公共交通機関を利用して向かう場合】
沖縄都市モノレール「ゆいレール」牧志駅下車。徒歩約5分
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#ffebee” borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]国際通りでは、毎週日曜日の12:00~18:00まで国際通りトランジットモール(一般車両通行禁止、歩行者優先)が実施され、通常国際通り内を通るバスもほとんどすべての便が迂回ルートに変更されています。空手の日の記念演武祭も日曜日のトランジットモールに合わせて行われますので、ゆいレールでの来場をおすすめします。[/st-mybox]
地図
ストリートビューを見る
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まとめ
約2万7000人の観客が見守った空手の日記念一斉演武祭、会場の空気感や空手の魅力をしっかりお伝えできていれば幸いです。しかし、世界中から集まった数千人が一度に同じ型を演武する独特の緊張感は、同じ場に立って感じていただくのがいちばんだと思っています。
2020年8月6日~8日には、日本武道館を会場に東京オリンピックの空手競技が予定されています。空手への注目度は今後ますます上がっていくことでしょう。
現在国内外に存在する様々な流派、道場の源流は沖縄にあります。伝統の技が脈々と受け継がれ、また次世代へ手渡されようとしている沖縄の空手はやはり特別なもの。磨き上げられたその技と空手の世界への広がりをじっくり体感できる記念演武祭、ぜひ一度足を運んでみてください。
昨年の空手の日記念演武祭の記事も合わせてお読みください。
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