伊是名島とは?
伊是名島は沖縄本島北部に浮かぶ島で、那覇空港から高速道路を使って北上し、終点許田IC(きょだいんたー)で降り、今帰仁村運天港へ向かいます。ここから、伊是名村仲田港(なかだこう)までフェリーで約55分の距離にあります。
島の周囲は16.7Km、車で約30分で1周できるほどの小さな島です。また、宮古島同様にハブがいない島としても知られています。
見渡す限りに広がる美しい海と豊かな自然は、心を癒してくれて、沖縄の原風景のような集落があり、そこを歩くとまるで400年前にタイムスリップしたような感覚にさせてくれます。
また、第二尚氏王朝初代国王・尚円王(しょうえんおう)の生誕の地とあって、数多くの重要文化財が残っています。小さな島でありながら、とても魅力的で琉球王国の歴史にも大きく関わっていることが分かります。
絶対行ってほしい5つのスポットとは?
1. まずは「フェリーいぜな尚円」に乗って優雅な船旅を!
「フェリーいぜな尚円」は2015年に新しく渡航したばかりなので、まだ新しくて便利で快適なのでちょっと贅沢な気分になれると思います。
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船室は2階と3階にあり座席からテレビを見たり、海を眺めることができ、小さいお子様連れにも安心な授乳室や救護室も完備してるので安心です。またこの船は横揺れ防止機能を搭載していて、あまり揺れないので船酔いしにくいと思います。
それでも心配な方はあらかじめ酔い止めの薬を服用しておくか、雑魚寝スペースで横になることをおすすめします。
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屋外席からの景色は格別で、出発してすぐ人気の古宇利島の橋の横を通過していきます。この周辺の海はとてもきれいで見どころです。
運が良ければウミガメが泳いでいるのも見えるかもしれません。
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そして徐々に遠くから伊是名島が見えてきて、入港前にピラミッドのような形のした三角の山が近くに見えてきたら仲田港に到着です。
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きれいな海を眺めながら約1時間、クルーズ客船に乗っている気分で贅沢な時間を楽しんでください。
2. 伊是名城跡・玉御殿(いぜなぐすくあと・たまうどぅん)
「伊是名城跡」はピラミッドのような三角の形をしていて、とても不思議な雰囲気がします。山の中間くらいに城の形跡らしき石垣が現在も残っており、当時山全体が城壁として形成されていたと考えられています。
この城を築城したのは、島出身であり第二尚氏王朝・尚円王と考えられていましたが、そうではなく、13~14世紀第一尚氏王朝、国王・尚巴志の祖父、佐銘川大主(さめかわうふしゅ)が作り上げたそうです。
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その下方には、尚円王の孫の尚真王が建てた「玉御殿」、尚円王の父母や姉たちが眠る王族の墓があります。そこには、尚円王の意思が働いていたと考えられています。つまり琉球大国の歴史において重要な人物たちがこの城、「伊是名島」に大きく関わっていることが分かります。
是非この場所に来て独特な空気を感じてみて下さい。
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3. マッテラの浜
この海岸は二見ヶ浦海岸とも呼ばれ、日本渚100選にも選ばれたほどとても透明度が高くて美しい海です。
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裸足になって波打ち際に近づくと、大きな魚がぴょんと逃げていくのが見られました。朝日の名所としても有名で、次回はゆっくりキャンプしながら過ごすのも良さそうです。
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日本渚百選
その他沖縄では、イーフビーチ(久米島町)・佐和田の浜(宮古島市)の2か所が選ばれています。
4. ギタラ展望台
ここは絶景ポイントでここから海に浮かぶ「海ギタラ」と陸側すぐ後ろ「陸(あぎ)ギタラ」2つの独特な奇岩を望むことができます。
「ギタラ」とは「切り立った岩」を意味して古来より神が舞い降りた聖域として語られてきているそうで、神秘的な気持ちにさせてくれます。
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ここが海ギタラと遠くに望む屋那覇島(やなはじま)。
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展望台後方には陸ギタラと慰霊碑。
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5. 伊是名集落のフクギ並木
赤瓦やサンゴの石垣、フクギ並木と沖縄の原風景のような場所で、散歩してるととても心地良くて、まるで400年前の琉球時代にタイムスリップしたような感覚になりました。
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また近くに、国指定の重要文化財「銘苅家」(現在閉鎖中)から分家した「銘苅家別邸」、島に唯一の酒造所「伊是名酒造」、夕陽スポット「伊是名ビーチ」と時間があれば足を延ばしてみても良いと思います。
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琉球古民家「銘苅家別邸」現在は宿泊施設として利用されています。
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夕陽スポット「伊是名ビーチ」。
護岸整備工事が行われていて入ることはできませんでしたが、毎年10月に行われる「いぜな88トライアスロン」のスタート会場になります。
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日帰りプランで気をつけたいことは?
仲田港には最低でも出港15分前には戻るようにしましょう。最終スポットから30分前の13:00を目安に来た道を戻りましょう。
フェリーの乗り遅れに注意
伊是名行きフェリーは1日2便しか運航していないので、日帰りするには必ず1便に乗って2便で帰らなければいけません。
フェリーいぜな尚円
- 行き 10:30発 運天港(今帰仁村) → 11:25 着 仲田港(伊是名島)
- 帰り 13:30発 仲田港(伊是名島) → 14:25 着 運天港(今帰仁村)
※GWや夏場のシーズンの期間は乗り場が混雑するので時間に余裕をもって行動した方が良いでしょう。
島内交通と食事
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運天港から車を運搬する方法もありますが、今回は日帰りで滞在時間が2時間なので
仲田港すぐ隣にある伊是名レンタカーを利用する方が割安でおすすめです。
- レンタカー:2時間2,060円
- レンタバイク:2時間1,510円
島内交通
伊是名レンタカー
電話番号:0980-45-2394
事前に電話予約しておくと安心です。
今回おすすめした5つのポイントは仲田港から伊是名集落までの海沿いルートで約5キロ区間内にあります。
お食事
お食事に関しては、2019年9月現在仲田港ターミナル内の食堂は営業しておらず、島の食堂も不定休でその日は、レストランかみやま(伊是名小中学校向かい)のみの営業でした。
日帰りプランの場合、時間に限りがありますので、おにぎりやお飲み物などを(小さいお子様連れの方はおやつ系)持参していた方が良いと思います。
詳細情報
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名称
運天港旅客ターミナル
住所
〒905-0404沖縄県国頭郡今帰仁村字上運天335
問合せ先
電話番号:0980-56-5084
フェリー運航時刻
日帰りプランの場合の時刻
行き 10:30発 運天港(今帰仁村) → 11:25 着 仲田港(伊是名島)
帰り 13:30発 仲田港(伊是名島) → 14:25 着 運天港(今帰仁村)
仲田港 | 運天港 | 仲田港 | |
発 | 着 | 発 | 着 |
9:00 | 9:55 | 10:30 | 11:25 |
13:30 | 14:25 | 15:30 | 16:25 |
フェリー運賃(税込み)
大人1名 片道1,840円 往復3,500円
子供1名 片道920円 往復1,750円
※消費税増税に伴い、令和元年10月1日よりフェリーいぜな尚円の運賃が変更になりました。
お問い合わせ
伊是名村役場 商工観光課
電話番号:0980-45-2534
ホームページ
いぜな島観光協会
アクセス
【車】
那覇空港から一番近い沖縄自動車道 豊見城・名嘉地ICより終点許田ICまで約1時間。許田ICから運天港まで約45分。
時間に余裕をもってトータルで約2時間みていた方がよいでしょう。
カーナビ設定
マップコード
485 630 246 *56
駐車場
運天港内駐車禁止ですので、入口入ってすぐ右手にある民間駐車場(宮里駐車場)をご利用して下さい。
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宮里駐車場
料金:1泊700円のみ
(消費税増税に伴い、令和元年10月1日より料金が変更になりました)
電話番号:090-9783-7109
- 4月清明際(シーミー)や8月お盆の時期になると許田IC出口付近から名護市街地付近までの区間は大渋滞になります。
- 11月自転車ロードレース(ツール・ド・おきなわ)の時期も名護市の国道58号線から本島北部全域で大規模な交通規制があります。
【やんばる急行バス】
那覇空港から運天港まで直接行けて、フェリーの時刻と連動しているので便利です。
ただし、10:30発 伊是名行フェリーに間に合わすには、那覇空港国内線からだと必ず6:40発の1便に乗らなければいけません。
参考:やんばる急行バス時刻表
地図
運天港旅客ターミナル
伊是名島
ストリートビューで見る
運天港旅客ターミナル
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伊是名島
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まとめ
「日帰り伊是名島」はいかがでしたか。とても魅力的な島ではなかったでしょうか?今回はアクティブな方向けに「日帰り2時間プラン」として足早にご紹介してきましたが、2時間ではご紹介できないくらい見どころ満載の伊是名島ですので、次回は1泊してゆっくり観光するのも良いでしょう。
北部観光する際、美ら海水族館や古宇利島が有名ですが、今回の出港から帰港まで約4時間(10:30~14:25)「日帰り伊是名島プラン」を加えても楽しそうですね。
※やんばる急行バスご利用の方は運天港発14:45の便に乗車、美ら海水族館15:13に下車、そして最終便17:23に乗車すれば約2時間美ら海水族館で遊ぶことが可能です。
参考:やんばる急行バス時刻表
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