琉装ってご存知ですか? 琉装は沖縄の正装にあたります。

近頃、ご結婚された方に写真を見せていただいたところ、琉装での記念写真でした。男性は、黒っぽい透かし柄が入った着物に帽子のような冠、女性は色鮮やかな紅型(ビンガタ)と呼ばれる衣装にからじ結いという髪型です。写真の女性の髪型が、からじ結いです。

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沖縄出身の20代未婚女子に聞いてみました

琉装で結婚式をしたいかどうかを知人の未婚沖縄女子20代4人に聞いてみたところ、3人がイエスで1人がノーでした。

イエスと答えた3人の内2人は、真ん中に大きな三角っぽいお団子の髪型(からじ結い)は嫌だということでした。近頃は前撮りは正式な髪型のからじ結いで撮り、結婚式では華やかな巻き髪にブーケをあしらうなど、琉洋折衷派も多いのだとか。先に前撮りで記念写真を撮っているので、安心して式当日は、楽しい写真を撮るのだそうです。

写真の幸せそうなお二人も披露宴でシーサーを真ん中にし、周りのみんなの「はい、シーサー」の掛け声で、シーサーの恰好をしながら撮ったということでした。

琉装はお祝いの正式衣装

琉装の髪型が嫌だと言っていた沖縄女子に、似合うか似合わないか、1度、からじ結いを試してみたらどうか聞いたところ、1人は琉舞をしていたので似合わないことが分かっていると言い、1人は13祝いでしたことがあるからということでした。

13祝い?そんなお祝いがあることを初めて知りましたが、沖縄ダイアリー(沖縄の書店等で売っている旧暦や行事、日の出入り、満潮干潮までが載る沖縄独自のダイアリー)の付属資料を見ると、結婚前にも、百日のお祝いや13祝い、成人式と琉装を着る機会があるようです。

蛇足ながら、13祝い(ジュウサンユーエー)とは、ほぼ沖縄にだけ残るお祝いで、生まれ年の干支が再び訪れ子供から大人へと変わる、数えで13歳の時に行われるお祝いのことだそうです。特に昔は、女の子は早婚だったために生家で行われるお祝いとして盛大に行なわれたようです。

また、この写真の知人男性に聞いたところによると、成人式で琉装を着る人の割合は、振袖やスーツの中、10人に1人くらいだそうです。

そもそも琉装って?

琉装が沖縄の正装ということは分りましたが、そもそも琉装ってどんなものなのでしょうか?

本当のところ、今まで私は、琉装は琉球舞踊や芝居で着る伝統衣装で、かりゆしウェアが沖縄の正装だと勘違いをしていました。

いろいろ調べると、琉装は身分制度があった16世紀頃に確立され、王家、士族、庶民に大別された身分や階級により、色、柄、布地等の種別で区別されていたようです。よく見る女性の紅型(ビンガタ)の衣装も、実は王族の礼服で、色のみならず柄の大小にも細かい決まりがあったということです。

そして、明治になり身分制度の廃止以降、琉球舞踊や芝居などの琉球芸能がその継承を担うようになり、それ以外に百日記念や成人式、結婚式などの祝い事の正装へと変貌していったようです。

沖縄で琉装を体験しよう

沖縄観光の合間に記念に琉装を体験しませんか? お薦めは年中無休の沖縄ワールドです。

玉泉洞やエイサーを観た後に琉球写真館で、なんと、500円でマジックテープのついた衣装であっという間に変身できます。古都の首里を再現した城下町で撮影すれば、素敵な沖縄の旅の記念が一つ増えます。(玉泉洞や王国村は別途料金がかかります。)

琉装沖縄ワールドmap琉装沖縄ワールド体験出典:おきなわワールド

庶民の琉装芭蕉布

琉装でも庶民が着ていたものは、糸芭蕉と呼ばれる植物から作る芭蕉布と呼ばれるもので、紅型に比べると地味な色合いの衣装でした。

しかし、身幅は広く袖口も大きく、ウシンチーという帯を締めずに腰ひも一本で着付けをすれば、風が入り熱がこもらず、高温多湿な沖縄にあった生地とスタイルだったようです。ちなみに、実芭蕉はバナナです。庶民の衣装とは言え、歴史は古く13世紀から織られていたと言われ、戦後復活した手作りの芭蕉布は今や国の重要無形文化財に指定されています。

琉装芭蕉布出典:芭蕉布保存会

国頭郡大宜味村立芭蕉布会館では、芭蕉布を織る様子を見ることが出来ます。2階が工房で1階が展示室です。料金は無料ですが日・祝・年始年末、第2・第4土曜日は休みですので確認してお出かけください。即売もしているようです。

紅型(ビンガタ)のお土産

女性の琉装の生地である紅型(ビンガタ)の起源は15世紀頃と言われ、中国や東南アジアとの交易の中で生まれ、琉球王朝の繁栄とともに開花した沖縄の花草木や海や空といった自然をモチーフにした色鮮やかな美しい染め物です。

お土産屋にも紅型の財布やポーチ、ハンカチ、扇子、スマホケース等と様々なものがあります。その中でも私が好きなのは、空港のショップでも売っている表が紅型で裏がタオル地というハンカチと柄が映える風呂敷です。どちらも広げた時の美しさと機能性を兼ね備えているのがお薦めポイントです。

琉装紅型free写真

まとめ

本土でも大半の人達が成人式や結婚式くらいしか和装をしなくなったのと同様、沖縄県人(ウチナーンチュ)も人生の祝い事にしか琉装を着なくなったようです。

本土出身でも出来る琉装体験は、沖縄ワールドだけでなく、国際通りにあるスタジオや斎場御嶽に行くところにある「がんじゅう駅」でもできます。

また、旅の帰りには、体験時に着た衣装と似た色柄の小物を買ってはいかがでしょうか? きっと、より鮮明に沖縄の思い出が蘇り、心に残る旅だったと思えること間違いなしだと思います。