きれいな海が広がるビーチで泳ぎ、歴史や文化に触れ、美味しいグルメまで楽しめる人気の観光地、沖縄。しかし意外と頭を悩ませるのが、「夜の過ごし方」ではないでしょうか?

国際通りで沖縄料理に舌鼓をうち、酔っ払ってホテルへ戻り寝るだけ…ではもったいないですよね。

そこで今回は、沖縄の夜も楽しみたい!という方におすすめの、那覇市の夜の観光スポットをご紹介します。その異空間っぷりから、最近ではコスプレ好きな若者にも人気スポットとなっている「福州園」です。

福州園では、2017年10月7日から2018年3月の期間中、ライトアップを開催し那覇の夜を彩ります。うっとりするような光の中で、素敵な旅の思い出を作りませんか?

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福州園って、どんなところ?

大きなビルが立ち並ぶ久茂地交差点から北へ約5分歩くと、左手に長く続く白壁が姿を現します。まっすぐ進むと立派な入口が。あれ?沖縄っぽくない雰囲気だよね?と思われた方もいらっしゃるでしょう。

この福州園は、「那覇市制施工70周年記念」と、中国福州市と那覇市との「有効都市締結10周年」を記念して造られた本格的な中国式の庭園で、1992年9月に開園しました。

琉球王国時代、中国へ使節団を送り貢物を届けたりするなどの交流があり、福建省福州からは外交や通訳をする人たちが移住してきて、那覇市の久米を拠点にして活躍。彼らは久米36姓と呼ばれました。

そして彼らが暮らしていた久米に、福州市と那覇市との友好の証として、福州市の景観を凝縮したような庭園が造られたのです。

8,500㎡の園内には、細部に渡り彫刻や装飾が施されており、一歩足を踏み入れれば本当に中国へやってきたかのような錯覚に陥ります。

それもそのはず、庭園を造形している木材や石材などは、全て福州からわざわざ運んできたもので、庭園の基本設計や石造物の加工なども福州市の技術者たちによる指導のもとに行われたのです。

福州園の見どころ

福州園は、福州の名所である三山(于山、烏山、屏山)、二塔(白塔、烏塔)、一流(閩江(びんこう))が各所に散りばめられ、再現されています。

また、園内は大きく「春景色、夏景色、秋・冬景色」に分かれ、それぞれの四季を感じられる樹木などによって構成されています。

園内は左回りに回っていきます。順を追って見どころを紹介していきましょう。

大門・照壁(しょうへき)

照壁照壁

福州園入口の「大門」をくぐるとまず目に飛び込んでくるのは、正面にある「照壁」(しょうへき)。松の彫刻が施されています。

沖縄の昔の家では、「ひんぷん」という壁を玄関の前に立てて、魔物が家に入ってこないようにしていたのですが、この「ひんぷん」という言葉はもともと中国語の「屏風(ひんぷん)」から由来しています。福州園の大きな照壁も、同じように魔除けの役割があるのでしょう。

烏塔(うとう)・白塔(はくとう)

大門をくぐると、園内を左回りに進んで行きます。緑に囲まれた小道を進んで行くと、巨大なふたつの白い塔が見えてきます。

烏塔烏塔

白塔白塔

福州市の人気観光スポットになっている双塔で、進行方向に向かって手前が「烏塔」(うとう)、奥が「白塔」(はくとう)です。圧倒的な大きさと美しさで存在感を放っています。

東冶堂(とうやどう)・松竹如醉亭(しょうちくじょすいてい)

東冶堂東冶堂

松竹如醉亭松竹如醉亭

双塔の間に立つ「東冶堂」(とうやどう)は、4本の龍の柱が印象的な、福州の代表的な建築物です。

その東冶堂の向かいには、うっかりすると通り過ぎてしまいそうなこぢんまりとした建築物、「松竹如醉亭」(しょうちくじょすいてい)があります。

中には小さなテーブルと椅子が置かれていて、ちょっとした休憩所のような雰囲気で、バス停のようにも見えます。

桃花渓(とうかけい)は・凌波廊(りょうはろう)

 

桃花渓桃花渓・凌波廊

白塔を超えて行くと、小川が流れ込む大きな池が見えてきます。「桃花渓」(とうかけい)は、豊かな自然に恵まれた福州の閩江(びんこう)が表現されています。

その景色の中で目を引くのが、池にせり出た「凌波廊」(りょうはろう)です。水辺にはベンチが設置されているので、ここからゆっくりと桃花渓の景色を眺めることができます。

万寿橋(ばんじゅきょう)・知春亭(ちしゅんてい)

万寿橋万寿橋

凌波廊を後にして進んで行くと、小さな石橋、「万寿橋」(ばんじゅきょう)が見えてきます。かつて琉球から福州へ渡った使節団たちが下船した場所が、万寿橋でした。この橋は言わば、福州と琉球と繋ぐ友好の橋です。

万寿橋

良く見ると橋の両側には、なにやら小さな彫刻が乗っています。ネズミやウシ、トラ、ウサギ・・・そう、十二支です。ご自分の干支の彫刻と記念撮影、なんていかがでしょうか。

知春亭

万寿橋のたもとには円形のシルエットが美しい「知春亭」(ちしゅんてい)があり、記念撮影スポットとして人気です。「すべて円満に」という願いが込められているそうです。

冶亭(やてい)・飛虹橋(ひこうきょう)

冶亭冶亭・飛虹橋

木々に囲まれた小道を進んで行くと、水の流れる音が聞こえてきます。視界が開けると見えてくるのが、滝が流れ落ちる岩山「冶山」(やざん)の上に建っている「冶亭」(やてい)です。

その滝から流れ落ちた川にかかる橋「飛虹橋」(ひこうきょう)は、滝の水しぶきでできた虹を描いています。

冶山には階段があり、冶亭からの景色を楽しむことができますが、狭く不規則な石の階段なので気を付けて登ってください。頂上からはマンションなどの近代的な建物が見え、ここが那覇市内であるということを思い出させます。

さらに、このドウドウと落ちる滝の裏側へ入り込むこともできます。冶山の横にあるほら穴から入ります。暗くて狭いですが、滝を裏側から見られるなんてなかなかないことなので、狭い場所が平気、という方は是非入ってみてください。(足元が滑りやすいので気を付けてください)

三友斎(さんゆうさい)

三友斎三友斎

滝の流れる音を後ろ手に聞きながら先へ進んで行くと、爽やかな風が通り抜ける竹林に囲まれた書斎、「三友斎」(さんゆうさい)がひっそりと建っています。

屏山(ぴんざん)・清晏亭(せいあんてい)

屏山屏山・清晏亭

福州の三山である「屏山」(ぴんざん)の上にそびえ立つ「清晏亭」(せいあんてい)まで登っていくことができます。階段の横には小さな川が流れていて、とても涼しげです。

おすすめの撮影スポット

福州園は細部にまでこだわって造られた庭園なので、どこで写真を撮っても絵になるのですが、園内で一番ワイルドな冶山の滝を正面から見られる場所があります。

実は、照壁の裏側へ回り込むことができるんです。ここからなら、園で一番大きな欧冶池(おうやいけ)や飛虹橋、冶亭など全体を写真に収めることができるのでおすすめです。

おすすめスポットおすすめスポット

また、小道の床に施された装飾や、丸みを帯びた優しい印象の白い壁、朱色の美しい門、屏に設けられた可愛らしい漏窓(ろうそう)など、細かな所にも目を向けてみると、散策もより一層楽しいものになるでしょう。

福州園で見られる花々

園内では、沢山の花々を見ることができます。沖縄らしいハイビスカスやブーゲンビリアがほぼ1年中楽しめ、1月~2月の時期には梅の花、沖縄の桜である寒緋桜(かんひざくら)などが楽しめます。

泰山木/6月末

その中でも一番のおすすめは、5月~7月の時期に咲く泰山木(たいざんぼく)です。大門をくぐってすぐの場所に数本立っている大きな樹に、手のひらサイズの白く美しい花が咲きます。

近づくと、爽やかなような、甘いような、とても心地よい香りが漂っています。泰山木はモクレン科の常緑高木で、福州にも生息している樹木です。こういった園内の植樹も本場の福州を模して工夫されているようです。

花の開いている向きが上向きで樹の背も高いので、なかなか間近で花をじっくりと見ることは難しいかもしれませんが、夏の時期にしか体感できない香りを是非楽しんでください。

幻想的な光景に包まれるライトアップ

ライトアップ

そんな緑に囲まれた情緒あふれる福州園ですが、2017年10月7日~2018年3月までの期間中の金曜・土曜・日曜に、夜間特別観覧としてライトアップされ、幻想的な夜の景色を作り出します。

ライトアップ

大きな照壁に施された美しい彫刻が光に照らされる「月老廣場」(げつろうひろば)、4本の流の柱が朱色の中華灯籠に優しく照らされる「琉華夜市」(りゅうかよいち)、小川の流れる音が静かに響く「相思小路」(そうしこうじ)、豊かに流れる滝を浮かび上がらせる「冶山月照」(やざんげっしょう)の4つのエリアに分けられ、それぞれ雰囲気の異なるライトアップを演出しています。

ライトアップ

また、毎週土曜には琉華夜市で中国楽器の二胡などの演奏も行われますので、優しい二胡の音色を聞きながらロマンティックな光の中での散歩を楽しむことができます。

施設情報

施設名

福州園(ふくしゅうえん)

住所

〒900-0033 沖縄県那覇市久米2-29-19

電話番号

098-869-5384(福州園管理事務局)

営業時間

9:00~18:00

(ライトアップ夜間特別開園 金・土・日の18:00~22:00)

定休日

水曜日(水曜日が休日の場合は翌日)

入場料(施設利用料)

個人:大人200円、小人(中学生以下)100円

団体:大人160円、小人(中学生以下)80円

(ライトアップ夜間特別開園 大人600円、小人(小学生)300円)

小学生未満入場無料

クーポン・割引

なし

所要時間

30分~

アクセス

【車】

那覇空港より約8分

カーナビ設定
MAPCODE 33 156 610*83

駐車場

福州園向かい奥に有料駐車場有り

【バス】

那覇空港国内線旅客ターミナルより系統99天久新都心線(那覇空港経由)・宜野湾営業所行にて「泊高橋」下車約21分、系統3松川新都心線にて「久米孔子廟前」下車約7分、福州園まで徒歩約2分

※バスに関しては色々な経路がある中の一例です。

地図

ストリートビューで見る

まとめ

那覇の街に突如現れる本格的な中国式庭園「福州園」は、昼と夜、季節によっても様々な顔を見せてくれて、那覇市内とは思えない静けさの中、水の流れる音や鳥のさえずりを聞きながらのんびり過ごせるスポットです。

夜のライトアップは2017年10月7日~2018年3月の金・土・日に開かれています。夏の暑さもいくぶんか和らいだこの時期に散歩がてら是非立ち寄って、幻想的で美しい景色を堪能してください。