毎月の様に沖縄に通いはじめて1年が経とうとしています。

私はかつて、本州最南端でダイビングのメッカと言われた和歌山県串本の海でインストラクターとダイビングガイドをしていました。

当時、国内外の海にも潜りに行きましたが、串本の海が一番素晴らしいと思っていました。ですが、最南端と言ってもやはり串本は本州。冬になると水温が下がり、ダイバーはドライスーツを着用、越冬できず姿を消してしまう魚も多数いるのです。

それが沖縄で潜ってみると、年中カラフルな魚が泳ぎ、種類もさることながら個体数の圧倒的な多さに驚きます。そこで、私が魅了された沖縄の海を、映像とともにご紹介します。

ウミガメ横
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水温が高い

沖縄本島でも年間通して水温が20℃を下回る事はありません。海水の入れ替わりの少ない湾内となると、水温が一桁となってしまう本土の冬と違い、沖縄ではそんな心配はありません。

2月〜3月のいわゆる真冬になると、水温より気温の方が低いので潜った後に肌寒く感じる事はありますが、水中ではまず大丈夫です。その時期は、ボートコートやウインドブレーカーなど風よけになる上着があると便利だと思います。個人的には年間通してウエットスーツで充分だと感じています。

1年中潜れる

沖縄は、1年中快適に潜る事ができますし、冬になるとクジラも見る事ができます。ホエールウォッチングしつつダイビングなんて贅沢じゃないですか!奇麗な熱帯魚や迫力の回遊魚、カラフルなウミウシや珊瑚礁に加え、期間限定で出会う事ができるクジラの親子や神秘的な鳴き声などなど・・・

他にも数えきれない程の楽しみが満載です。

魚影の濃さは日本一

とにかくカラフルなお魚天国。潜れば必ず何かに出会う事ができる、そこまで言ったら大袈裟かも知れませんが、それくらい魚の種類と数が豊富なんです。

アオウミガメが優雅に泳ぐ姿や、イソギンチャクに隠れている可愛いクマノミ、珊瑚礁域に潜ればカラフルなヨスジフエダイやハコフグ。運が良ければコブシメの産卵シーンに出会えるかもしれません。

魚たち

本土と違う世界

沖縄の海は、海水の透明度も抜群で、映像を撮るとよく判るのですが、細かい濁りが映り込まないことに毎回感動します。また、沿岸部に広がるイノーと呼ばれる珊瑚礁域は沖縄独特の環境で、絶好の小魚の住処であり産卵場所となっており、とにかく「底力の強い海」と言う印象を受けます。

ウミガメに会えた感動

沖縄だけではないのですが、ウミガメが優雅に泳ぐ姿。

久米島に到着すると、ガイドさんが「今日は北の風が強いから、潜れるポイントは島の南側のみになっちゃいます。それと、やや白濁りしてるんで・・・」と説明され、せっかくここまで来たのにちょっと残念な感じかなぁと思いながら船に乗り込みいざ出港。

やはり北の風が強く吹いていたものの、天気は良く気持ち良くポイントに到着。はやる気持ちを押さえてエントリー。水面から水中を覗くと水深10メートル程の根のトップはハッキリ見え、泳ぎ回る多数の小魚の姿が見えました。根の縁のドロップオフはその先が果てしなく海水であるかのような濃紺で、海の濁りの心配はどこかに吹っ飛んでしまいました。

エントリー前にガイドさんから「ここはウミガメが良く出るんポイントなんで」と言われていたのを思い出し、目を皿の様にあちこちを探しているとドロップオフの深みから優雅に泳いで(いや、飛んで)昇ってくるウミガメ姿を発見。

すぐさま近づこうと泳いだのですが、こう見えてウミガメの泳力は凄いパワーで、なかなか追い着く事ができませんでした。そんな苦労を感じてくれたのか、ウミガメが少しスピードを落として「早く追いついて来いよ」と言ってくれた気がしたのです。そして、暫くボクらの回りで遊んでくれて「もういいでしょ」とチラット横目でこちらを見て、また深い濃紺の海へと泳ぎ去って行きました。船に戻ってウミガメの話で盛り上がったのはご想像の通りです。

日帰り弾丸ツアーができる

ウミガメの映像を撮影した時、実は、本土から日帰りの弾丸ツアーだったのです。急遽思い立って、沖縄本島から日帰りで久米島に行っちゃいました。行きは飛行機で大丈夫なのですが、潜水後12時間は飛行機に乗るのはダメなので、帰りは1日2便(朝と午後便のみ)しかないフェリーで那覇に戻りました。

那覇発7:40のRAC871便で久米島入り。やや風が強く、潜れるポイントは限られていたのですがシッカリ2本潜りました。

水中は、濁りぎみ(ガイドさん曰く)でしたが、本土からきたダイバーにとっては抜群の透明度と魚影の濃さに大満足。マンタにウミガメの出迎えを受け、またまた大喜びでした。ダイビングの余韻に浸っている間もなく帰りの準備。港に戻るボートの上でシャワーを浴びてウェットスーツから洋服に着替え、ダイビング機材と撮影機材をパッキング。この時の準備の早さには自分でも驚きました。フェリーの出航時間が迫る中、フェリー港まで送ってくれたダイビングガイドの奥さんに「ごめん!ちょっとお店よって〜」とお願いして島の雑貨屋さんへ。

久米島に来たらこれ買わないと!って言う事で米島酒造さんの「美ら蛍」と言う希少な泡盛とオリオンビールを買って午後2時出港のフェリーに飛び乗り、無事那覇に向かう事ができました。

久米島滞在僅か6時間と言う強行スケジュールでしたが、とっても満足した1日でした。仕事の都合で翌日の午前中には愛知へ戻らなくてはならなかったので、こんな強行スケジュールになってしまいましたが、次回はゆっくり久米島を満喫したいと思っています。

皆さんはぜひ、ゆっくりダイビングを楽しんでいただきたいです。ですが、こんな弾丸ツアーもできるということです。

ウミガメ発見

海を撮り続けたい

私は、沖縄の海を撮り続けようとおもっています。私ことをお話ししますと、生まれが岡山県津山市という中国山地の山のてっぺんに近い場所でした。海と言えば瀬戸内海か日本海。どちらに行くにしても車で2時間以上かかるような所で、子どもの頃に海に行った記憶は数回程度でした。しかし、海への憧れは持っていたようで、テレビで主人公が海の中を冒険する番組に熱中していた記憶があります。

18歳の頃、名古屋に出てきた事をきっかけに海への憧れが現実となり、夢のまた夢と思っていたスクーバダイビングのライセンスを取得したのです。その後は、趣味でダイビングを始め、当時は会社勤めをしていたのですが、少しでも海に行きたいという気持ちが大きくなり、とうとう会社を辞めてダイビングショップへ転職してしまいました。

そこでインストラクターとなり講習やツアーで各地の海を潜っていたのですが、もっと海のそばで暮らしたい衝動にかられ、当時ホームゲレンデとしていた和歌山県古座町(現在の串本町)でダイビングガイドとして独立したのです。そしてその古座町のポイントに雑誌の取材で来た水中カメラマンとの出会いが水中撮影の世界へ引き込まれたキッカケだったのです。

ダイバー

まとめ

沖縄の海は、いつ潜っても楽しい海です。世界中に自慢できる海だと思います。

その楽しい海を満喫する為に現地のガイドさんやインストラクターさんの注意に耳を傾け、指示に従って安全にダイビングしましょう。ボクたちダイバーは、魚の住む水中世界にチョットだけお邪魔させてもらっている事を忘れないで下さいね。