沖縄旅行でふと耳にする三線の音色。

優しい音色に心が癒されて、早弾きのテンポに心踊らされて、またどこか懐かしい独特の音色。沖縄旅行をきっかけに三線にはまってしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回はそんな三線の音色に導かれ、三線職人の石川さんの工房へおじゃましてきました。

なぜ幻の工房なのか、その理由は後ほど。

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三線と言えば蛇皮

沖縄=ハブと思った方が多いと思いますが、三線の蛇皮にハブは使われておりません

三線の蛇皮はニシキヘビを使っています

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ワシントン条約で規制されている為、天然のニシキヘビ皮は輸入することができません。

ベトナムで養殖されたニシキヘビの皮を沖縄の専門業者が輸入しています。そこからさらに選別して、皮の薄い観光用と皮に厚みのある実演家用(プロコース)に仕分けされます。1匹のニシキヘビからプロコース三線のチーガ(太鼓部分)が3つ作れるそうです。それ以上はお薦めしません。三線は音色が命。最高の音色を奏でるためにいしかわわくわく工房では一番厚手の最高級品質の蛇皮を仕入れているそうです。

チーガ(太鼓部分)の種類

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人工張り

ナイロン生地に蛇柄をプリントした人工張りです。値段もお手頃で、半永久的に持ちます。

蛇皮強化張り

下地に薄いナイロン生地を張り蛇皮を保護強化しています。破れにくく、見た目は本張りとほとんど変わりません。

蛇皮本張り

両面蛇皮の1枚張りです。音の響き方が全く違うので、弾いてみただけで上等なものと分かりました。放置してしまうと、破れてしまうこともありますので、毎日触って音を響かせてあげると皮が長持ちします。

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三線の芯

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私は三線の良し悪しはチーガ(太鼓部分)で決めるものだと思っていました。

今までは、蛇皮の柄の入り方や、光沢、うろこの大きさなどをじっくり見ていました。もちろん、音が響く部分なのでとても重要ではありますが、実は棹(さお)の種類によって値段が異なってくることを知りました。

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中でも沖縄県産の八重山クルチの棹は大変希少な品で、何百万円するものもあります。

その他、黒檀・縞黒檀・紫檀・ゆし木・硬木など三線の材料となる木は様々な種類があります。クルチ(黒木)の三線が貴重なのは、木を育てて上等な三線の棹となる部分を切り出せるようになるには、最低でも100年、200年、300年かかるからだそうです。

クルチを切ると真ん中に黒い部分があり、その部分を「実」と呼ぶそうです。その中のさらに真ん中には芯があるそうです。使用できるのはごくわずかな実の部分。県産の八重山クルチを今から育てても、自分が生きている間に三線は作れないことになりますね。それだけ希少な品ですが、先祖代々受け継がれてきた三線がタンスの中や床の間に飾られたままで、今では誰が使っていたものかも分からない、誰も触らない飾りとなっていることがあるそうです。

プロが見ればそれが宝物かどうかすぐに分かります。修理やメンテナンスに出して祖先に感謝してみてはいかがでしょうか?

塗り

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棹を仕上げる際、真っ黒に仕上げる漆塗りと、スンチー(透明)塗りがあります。

一昔前までは、真っ黒な漆塗りが人気でしたが、最近の流行はスンチー(透明)塗りだそうです。黒檀でも完全に真っ黒ではなく、木目が出ていたりします。自然の木が作り出す柄は同じものが無い、自分だけの特別な三線になります。それだけ愛着のある三線になることまちがいなしです。私もこういう三線欲しくなりました。

糸掛

糸掛出典:いしかわわくわくショップ
糸掛は三線のチル(絃・弦)を引っ掛けて結ぶものです。複雑な結び方ですが、1本の紐で作っています。引けばきつく結び付きほどけない仕組みになっており、この結び方は秘密兵器だそうです。

カラクイ

たまに、カラクリと言っている人がいるそうですが、正しくは「カラクイ」と言います。いしかわ工房では、折れてしまったカラクイと糸掛を使い、わくわくキーホルダーを作っています。糸掛・カラクイのお守りです。

こちらは、折れたカラクイを捨てたら地球温暖化につながるという思いから、捨てずにお守りにしようと考えたそうです。こんなキーホルダー見たことありません。素敵です。

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沖縄三線 練習用(YouTube)

いしかわわくわくショップではYouTubeのリンク集もおすすめしています。

こちらを参考に三線の練習をしてみてはいかがでしょうか?

YouTubeリンク集

わくわく三線広場(無料三線体験)

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初心者の方でもご安心を。無料三線体験実施中です。また、個人のレベルに合わせて三線教室も紹介して頂けます。

実はここだけの話、以前私は玄関先まで行って引き返してしまったことがあります。それは、工房が自宅だからです。(笑) ここがお店?本当に無料三線体験やってるの?という雰囲気だったため、一歩踏み出す勇気が持てず引き返してしまいました。

「 We-Love沖縄を見た」と言ってからお邪魔して頂くとスムーズかも知れません。

三線の皮を張って、ハリのある人生をおくっています

代表の石川清春さんのお言葉です。

好きな言葉
人の喜びは 我が喜びである
人の笑顔は 健康の源

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取材中、半分は三線を弾いて、半分はゆんたく(おしゃべり)していました。あれ?今日は取材じゃなかった?と思いましたが、ゆんたくの中から学べることがたくさんあり、石川さんは素晴らしい人柄の方でした。

まとめ

私が普段何気なく触れている三線も、製作の裏側を覗くことにより、ますます大切な相棒となりました。

唄三線はただ三線を弾くだけではなく、三線の音色に声をのせて唄わなくてはいけません。

そのためには、最高の三線と共に自分も成長するそして一緒に唄ってくれる仲間を笑顔に、聞いてくれる人も笑顔にするそんな音色をこれからも奏でていきたいと思いました。

取材協力:いしかわわくわくショップ
〒901-2216  沖縄県宜野湾市佐真下162-17