ンマハラシーってなに?と思われる方も多いのではないでしょうか?特に内地の人は聞きなれない言葉ですよね。なんて読むの?見たいな…

実は私も数年前に観光案内をさせていただいた修学旅行の引率の先生が、ンマハラシーのファンで、観光案内をする関係「ンマハラシー」を知りました。

観光に携わる者として少し恥ずかしくも思いましたが、その反面とても有難いことでもあります。

今回はそんな私がおこがましいと思いますが、5月29日に沖縄こどもの国で行われた「ンマハラシー」に行ってきましたのでその魅力についてお伝えしようと思います。

スポンサーリンク

ンマハラシーとは?

ンマハラシーとは…琉球競馬(りゅうきゅうけいば)で沖縄の古式競馬のことです。

沖縄の方言では 主に「ンマハラシー、ンマハラセー」といいます。

全国的に知られる走る速さを競う通常の競馬とは違い、早足する姿の美しさや優美さを競い合います。

「消えた琉球競馬―幻の名馬「ヒコーキ」を追いかけて 」の著者・梅崎晴光(うめざきはるみつ)さんは、現代の競馬をスピードスケートと表現し、琉球競馬を「美技を競う2頭立てのフィギュアスケート」と著作で表現しています。

また、琉球馬を飼育する沖縄こどもの国では、琉球(沖縄)では戦の必要が無かったため、強い馬に改良する必要が無く、馬は小さいままで速さを競うよりも、美しく走る競技が発生したと解説しています。

琉球競馬の「美しさ」とは、着飾った馬が(知花花織の衣裳やカラフルな紐を使うことが多いです)右前脚と右後脚、左前脚と左後脚を同時に動かす「側対歩」(そくたいほ)で移動しながら、速さだけではなく、その脚の運びのリズムや馬の姿勢の美しさ(優雅さ)という“美技”を競うものです。

タテガミ リボン ンマハラシ―

このようにタテガミにリボンを付けていたり…

尻尾を編むンマハラシ―

尻尾を可愛らしく編んでもらったり…鮮やかな飾りが多かったです。

鮮やかな飾り

衣裳で用いられる「知花花織」とは?18世紀の時代より旧美里村知花、登川地域(現・沖縄市)などを中心に伝わった伝統織物でンマハラシーや芝居の晴れ着のための衣装として地域の人々に愛されてきました。

ンマハラシー会場内にもブースがあり、知花花織に触れることもできます。

知花花織

そして現在、数百年の時を超え 新たな知花花織が花開きはじめ、平成24年7月に伝統的工芸品として指定された織物になっています。

そして、もうひとつ 無料で楽しく遊べる手作りブースもあります。塗り絵や起き上がり小法師作り は大人も子供も楽しめます。

手作りブース

また、参加した方に記念バッジもプレゼントしていました。

記念バッジ

 

ンマハラシーの歴史

琉球競馬は、琉球王朝の士族の楽しみとして約300年から約500年前にはじまりました。

戦前、沖縄には離島域も含めて150以上の馬場が存在し、アブシバレーを中心とした地域の行事の際に開かれていることから農民の間にも浸透していった娯楽だったようです。

しかし戦争前になると、軍馬として大きく強く改良していったり深刻な経済不況、島民の意識の変化や食糧など戦争の備えのため馬と人間の関係は大きく変わってしまい、ンマハラシーも1943年、那覇市首里の平良真地(ティーラマージ)で行われたのを最後に途絶えてしまいました。

現在も県内各地に馬場跡があると言われますが、その中でもしっかりと残っている馬場はこちらだけではないでしょうか?

本島北部今帰仁村(なきじんそん)にある仲原馬場(ナカバルババ)です。

仲原馬場

幅約30メートル、長さ約250メートル、両側には約1メートルの高さに土を盛り上げ観客席を作っていたそうです。

ンマハラシーが行われていた当時は写真に写っている琉球松がちょうど陽光を遮る役割をしていてンマハラシーがない日でも村民が集まる憩いの場だったそうです。

昭和34年6月1日 県指定史跡

昭和34年6月1日 県指定史跡です。写真を撮りに行った当日もたくさんの方が涼んでいました。

アブシバレーとは

旧暦4月の吉日に行われる行事で、アブシとは田や畑の畦(あぜ)のことで、バレーは払うの意味です。

畦の雑草を刈り取り、農作物につく害虫を捕らえて海や川に流し、豊作を祈願する現在でも沖縄各地で行われる行事です。

70年ぶりの大会の復活

戦争によって途絶えた琉球競馬でしたが…

21世紀になり、琉球競馬を知る地元民らが開催を要望し「沖縄こどもの国」が2010年から聞き取り調査を行い、沖縄市が伝統文化推進観光事業として経費の一部を補助したことや、出走馬の確保ができたことで、2013年3月2日に沖縄こどもの国特設会場にて、70年ぶりの大会の復活となりました。

第12回ンマハラシー

そして今回、2016年5月29日に行われた第12回ンマハラシーでは、たくさんのエントリーがありました。

第12回ンマハラシー

おもわず声を上げて応援したのが今大会最年少、久米島から出場の小学2年生と小さな相棒。

今大会最年少

エイっ!ヤーーっ! と審査員に向かいアピールも上手です。

今大会最年少

ハート泥棒な彼は 見事二回戦へ勝ち進みました。

さて、結果はこちらです。

ンマハラシ―結果

右側から

[surfing_su_list_ex icon=”icon: trophy”]

  • 優勝 :沖縄こどもの国 ナナミ(騎乗者:やまもとあきらさん)
  • 準優勝:沖縄こどもの国 どぅなん(騎乗者:サッシーさん)
  • 第3位:琉球大学馬術部 まんがたみー(騎乗者:ファブリス・ノエミさん)

(3位は 表彰式では騎乗者のみ参加でした。)

[/surfing_su_list_ex]

次回の開催は、2016年9月25日!    第13回目のンマハラシーとなります。

開催地である「沖縄こどもの国」ではンマハラシーを次世代に伝えていくため、こどもたちを対象とした「ンマスクール」もスタートさせています。

真の伝統文化復活のため、この取り組みを継続的に行いながら 観光、地域活性化、遺伝資源の保存にもつなげていくことを目標にしているそうです。

競技について

重複しますが、ンマハラシーは速さだけではなく…

ということで、競技について…

右前脚と右後脚、左前脚と左後を交互に動かす“側対歩”という独特の走り方で そのリズムや馬の姿勢、人と馬との呼吸など優雅さ美しさを競います。

大会当日、競技の前に実際に見せてくれましたが、側対歩は、加速しても上下の揺れが少なく水平に進むことができるため 騎乗者は馬上杯(水を入れた杯)を持ちながら、一滴もこぼさず走り抜けたと言います。

馬上杯(

まずは 「どぅなん」から

どぅなん

あ〜 ジャバジャバ溢れてる〜。(笑)

でも  どぅなんは側対歩ができないので、こぼしてもOK。

続いては  側対歩ができる「ナナミ」

ナナミ

さすが  しなやかな走りです。

ナナミ

どれどれ…ちょっと溢れましたが、素晴らしい走りを見せてくれました。

競技の判定は審判が行います。

余談ですが、過去の大会では日本中央競馬会(JRA)の元トップジョッキー、岡部幸雄さんが審判として参加したこともあったそうです。

判定は駆け足など4本の脚すべてが地面を離れたら失格となります。

スタートの方法に特徴があって「よーいドン!」の様なものではなく、馬がくるくると円を描きながら目と目で確認したり、声をかけ「では、次の1周で行きましょう」と騎手同士がスタートのタイミングを決めるんです。

その動作ひとつにも 「なんくる合わせるさ〜♪」的な沖縄らしさを感じます。

沖縄こどもの国

開催地「沖縄こどもの国」は1972年4月19日 本土復帰記念事業の一環として誕生しました。(本土復帰は5月15日)

1990年4月から1999年8月まで、園内には遊園地も誕生し日本最南端の遊園地として地元や観光客で賑わったこともあります。

園内はとても広くて高低差もあります。小さなお子さんをお連れでしたら、途中で抱っこ〜!となると、体力の消耗がものすごいです。また、一部 、急坂も階段もあります。(※ゾウ、キリンエリアからライオン、カバエリアに向かうとその先には急な上り坂があります。)

水上エリアから正面ゲートに上がる時はエスカレーターがあるので安心です。爬虫類エリアのあたりにはエレベーターもあります。

動物エリアの他に 2004年4月にオープンしたワンダーミュージアムもオススメです。

子供たちに科学について知ってもらおうと設立され、館内にはいろいろな展示物と体験アトラクションがあります。

ワンダーミュージアム

入館料(入場料金とは別に必要)

大人(大学生以上):200円

4歳以上~大学生未満:100円

3歳以下:無料

沖縄こどもの国

住所/沖縄県沖縄市胡屋5-7-1

電話/098-933-4190

入場料/大人:500円

中高生:200円

4歳~小学生:100円

無料駐車場あります。

沖縄こどもの国公式サイト