ムーチーの日という年中行事をご存じでしょうか?旧暦の12月8日に行われる沖縄特有の行事です。

旧暦の12月8日に行われるので、毎年日付けは違ってきます。2017年は1月5日です。

沖縄特有の文化を知るということは、とても大切なことだと思います。ムーチーの日に沖縄に観光に来ていたら、また違った経験ができるかもしれません。

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ムーチーとは

餅のことを沖縄方言で、ムーチーと言います。漢字では「鬼餅」と書きます。月桃(サンニン)の葉(カーサー)で包むので、カーサムーチーとも言われています。

ムーチー2015

ムーチーの種類

もち粉を使って作るのですが、何も入れないでそのままの白い餅や、白砂糖、黒砂糖や、紅芋などを混ぜて味をつけされたムーチーがあります。白いムーチーは、「ちまき」によく似ています。ムーチーの日が近づくと、スーパーには、POPが貼られます。

ムーチーの日POP注文もできます。

ムーチー承ります

ムーチーの日

旧暦の12月8日がムーチーの日です。

人を食いに来た鬼に、餅を食って見せて退散させるという伝説に基づいた年中行事と言われています。月桃(サンニン)の葉やクバの葉に包んで蒸した餅を作り、神仏に供えて祈願します、沖縄では、香りの高いサンニンは、邪気を払う草木とされ、クバは神の宿る木と言われています。そのため、ムーチーの日は邪気を払うのと、子供や家族の健康を祈るために行うとされています。

ムーチー蒸す

ムーチービ―サー(鬼餅寒)

ムーチーの行事が行われるころ、沖縄では最も寒い時期にあたり、年最低気温が観測されることが多いところから、このころの寒気を「ムーチービーサー」と呼ぶそうです。

初ムーチー

生まれた子供が初めて迎える、ムーチーの日です。親戚や知人にムーチーを配ります。

私が経験した「初ムーチー」は、住んでいたマンションの大家さんのお宅からのムーチーのおすそ分けでした。ムーチーの日、出勤しようと駐車場に向かうと、スーパーの袋がドアミラーのところにぶら下げられていました。中をのぞくとムーチーでした。

え???と最初はびっくりしたのですが、大家さんのおばあが現れたので、尋ねてみると、初孫が誕生との嬉しい知らせでした。

南城市大里村に伝わる民話 鬼餅(おにもち)の由来

沖縄では、旧暦の12月8日に鬼餅を作って仏前に供え、厄払いをする風習”一般的にムーチー(餅)と呼ばれる”があるが、大里村にはこの鬼餅に由来する民話が残されている。

昔、首里金城に兄妹がいた。兄は鬼になって大里の洞穴に住みつき、俗に大里ウナー(大里鬼)といわれ、近所の人々から恐れられていた。
ある時妹は、その兄が人を殺して食べているということを、村人が話しているのを聞いて兄の様子を見にいった。話にたがわず、鍋の中にはハジチ(入れ墨)のある手が炊かれているのを見て、たまげてしまった。

一方、兄は「妹を食ってやろう」と包丁をとぎ始めていた。妹はびっくりして逃げ帰った。「たとえ血肉を分けた兄弟でも、世の中に害するものは殺した方がいい」と心に誓った妹は、兄が帰ってきた時に、サンニンガーサ(月桃)の葉に餅を作り、言葉たくみに兄を誘って崖の端にすわらせ、自分も裸になって向かい合って座った。

「おいしいお餅をあがりなさい」妹は兄に餅をすすめ、二人で仲良く食べていた。兄は、妹が裸になっていることにきずいてたずねたところ、妹は落ち着いて、「女には餅を食べる口と、鬼を食べる二つの口がある」と応えた。これを聞いた兄はびっくりして、度肝を抜かれ、妹に押されて崖から落ちて死んでしまった。

その日を鬼払いといって、鬼の足をこがすために餅を炊いた煮汁を井戸のぐるりにかけたり、餅の葉を十字形に戸口にさげて鬼を追い払うマジナイをする。

少し怖い感じがしますが、南城市大里村にはこのような民話が語り継がれているようです。

琉球国由来記巻12より

ムーチーの食べ方

くるまれた葉を片側だけぺりぺりっとはがします。そうするとムーチーあらわれます。

片方の葉にくっついている状態です。左手で葉を挟み持って、右手は奥の方で持ち、手前からいただいていきます。これは、母に教えてもらった手も汚さないきれいに食べられる食べ方です。ムーチーは、餅なので、賞味期限が早いです。そして、日がたつにつれて固くなります。そんな時は、そのままレンジで10秒ほど温めれば、柔らかいムーチーがいただけます。

ムーチー持つ

ムーチーの楽しみ方

旧暦の12月8日、新暦で2017年は、1月5日このころ、沖縄本島の北部の方では、桜が咲き始めます。沖縄では、花見の習慣がないのですが、私は昨年、ムーチー食べながら花見してみました。

ムーチー花見2

沖縄のスーパーでは、1月に入ってから、ムーチーの日までムーチーミックスが売られていますので、これで作れば簡単にできますので、ご自身で作って楽しむのもいいですね。

ムーチーミックス

まとめ

沖縄に住むと年中行事が多いなと感じます。先祖を敬う行事や昔からの伝統行事などを、忘れていたとしても、スーパーに行くと、POPが貼ってあったりするので、あ、そうだそうだと思いだしたりします。

観光に来る方も、こういった沖縄特有の行事を味わってみるのも楽しいと思います。沖縄そばの日もお勧めですよ。