先日、沖縄市にあるFMコザさんにご挨拶におじゃましたときに、当サイトのフォトライターでパーソナリティの喜納さんと、2016年の「泡盛の女王」でパーソナリティの中石さんとお会いしました。
そこで泡盛の話題になり、「泡盛をまだ飲んだことがないんです」と話すと私が住んでいる「沖縄南部にも酒造が何ヵ所かあって、工場見学も出来るよ」と教えてくださいました。
(左:元泡盛女王中石さん 右:We-Love沖縄フォトライターkinaccoさん)
泡盛の奥深い話を聞いて興味を持ったので調べてみると、糸満市にある「まさひろ酒造」で3月25・26日に「蔵祭り」というイベントをするようだったので、泡盛デビューを果たすべく行ってみることにしました。
目次
まさひろ酒造のある糸満市(いとまんし)は、どんなところ?
糸満市は那覇市から南方面へ車で30分ほどで行くことができる、沖縄本島最南端にある市です。
糸満市を代表する観光名所は、平和祈念公園、ひめゆりの塔、琉球ガラス村などがあり、夏の時期には美々ビーチいとまんが賑わいます。
また、有名な糸満ハーレーが行われる糸満漁港には新鮮な海の幸が水揚げされ、その魚介類を新鮮なうちに食べることが出来る漁港の直売所がある「道の駅いとまん」も人気です。
今回はこの「道の駅いとまん」にも立ち寄ってみることにしました。
糸満漁港周辺の地図を見ていると、晴れた日には慶良間諸島まで見渡せるという高台に展望台があることを発見。ということで、この展望台をスタート地点にして今回の旅を進めていこうと思います。
今回散策した場所
- 山巓毛(さんてぃんもう)公園
- 白銀堂(はくぎんどう)神社
- 糸満漁港
- 道の駅いとまん
- まさひろ酒造
- 美々ビーチいとまん
路線バスを使い糸満市へ
私は大阪から移住してきたのですが車の免許がないので、観光には路線バスを利用することが多いです。
特に沖縄南部は那覇市からも近いので、日帰りバスの旅にはちょうどいい感じなんです。ということで、今回も路線バスを利用して行きます。
ゆいレール旭橋駅にある那覇バスターミナルから、路線バスの系統89番に乗車、約50分で最初の目的地「山巓毛(さんてぃんもう)公園」目の前の停留所「糸満ロータリー」に向かいます。
「糸満ロータリー」は国道331号線と県道77号線が交わっている円形状のロータリーです。ここを走る車をずっと見ていると目が回りそうです。
山巓毛(さんてぃんもう)公園

バスを降りるとすぐ左手に山巓毛の高台と展望台がもう見えていますが、ちょっと、入口が分からなかったので地元の方に教えてもらいました。
糸満ロータリーの方へ進みロータリーを左へ曲がっていくと左手に上り坂があり、そこを少し上がると山巓毛へ登っていく階段がありその階段を登ると展望台に行けました。

山巓毛は標高約25mの石灰岩丘陵です。頂上からは町全体が見渡せて、通り抜ける風がとても心地いいです。
また、1950年代に撮影された糸満ロータリーの写真が展示してありました。円形状のロータリーはその時代からあったんですね。驚きました。

山巓毛の横手には公園やアスレチックが併設してあり、見晴らしの良さから夜景スポットとしても人気です。そんな市民の憩いの場である山巓毛公園ですが、実はこの高台は戦争の爪痕を残す戦跡でもあるのです。

この八角形のコンクリートは防空監視哨(ぼうくうかんししょう)の跡です。
戦時中はこの見晴らしの良い高台から目視で空を監視し、上空の飛行機が敵か味方かの判断をしていました。
※ 防空監視哨とは? 戦争中日本が、敵機来襲の早期発見し、これを防衛司令官 に報告するために作った監視哨のことです。


頂上には、標的にされないようにと台座から切り離された石碑がそのまま横たわっていて、砲弾の跡も残っています。
また山巓毛は、昔の漁師たちが海へ出た時の漁港への目印でもあり、「糸満ハーレー」のスタートの合図である「旗振り」を行う場所でもあります。
毎年旧暦の5月4日に開催されていて、2017年は5月29日(月)に開催されます。とても活気づくイベントなので、是非訪れて応援してください。
参考写真:名城ハーリー
詳細情報
住所
〒901-0361 沖縄県糸満市糸満538
【車】
那覇空港から車で約30分
マップコード
232 455 109*81
駐車場
有り(無料)
【路線バス】
那覇バスターミナルから約50分。系統89番「糸満ロータリー」下車、徒歩約3分
設備
公衆トイレ有り
定休日
なし
入場料
無料
地図
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白銀堂(はくぎんどう)神社

山巓毛から降りて331号線を北へ7分ほど歩くと、右手に「白銀堂」があります。白銀堂は航海の安全や豊漁を祈願する拝所(うがんじゅ)です。糸満ハーレーの優勝を報告する場所でもあります。
詳細情報
住所
〒901-0361 沖縄県糸満市糸満23
【車】
那覇空港から車で約30分
マップコード
232 455 498*41
駐車場
有り(無料)
【路線バス】
那覇バスターミナルから約45分。系統89番「白銀堂前」下車、徒歩すぐ
設備
公衆トイレ
定休日
なし
入場料
無料
地図
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糸満漁港

白銀堂から西へ3分ほど歩くと、糸満ハーレーが行われる糸満漁港が見えてきます。漁港周辺はとてもきれいに整備されていて、後ろを振り返ってみると先ほど登った山巓毛の展望台が見えました。
詳細情報
住所
〒901-0361 沖縄県糸満市糸満603-1
電話
098-992-2011(糸満漁業協同組合)
【車】
那覇空港から車で約20分
マップコード
232 455 071*57
駐車場
なし
【路線バス】
那覇バスターミナルから約50分。系統89番「糸満市場入口」下車、徒歩すぐ
営業時間(糸満漁業協同組合)
8:30~17:30
定休日
日曜・祝日
地図
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道の駅いとまん

海や公園の木々を眺めながら歩き、糸満漁港から徒歩約15分で日本最南端の道の駅「道の駅いとまん」へ到着しました。朝の10時前ですが、駐車場にはすでに沢山の車が停まっています。
野菜の直売所「ファーマーズマーケットいとまん・うまんちゅ市場」には、とれたて新鮮な野菜などが並びます。初めて見た「黒い人参」に私は興味津々でした。

「糸満市物産センター遊食来」にはお土産品、レストラン、フードコートなどがあります。


糸満漁港の直売所「お魚センター」には新鮮な魚介類をちょい食べができるものが沢山あり、お店の前のテーブルで食べることができます。私が行ったのはまだ10時だったので、お昼頃にまた来て海の幸を・・・と思ったのですが、お昼過ぎに来たらテーブルが全部埋まっていて断念しました。テーブルの数が少ないので、お昼少し前に来るのがおすすめです。
詳細情報
住所
〒901-0306 沖縄県糸満市西崎町4-20-4
電話
098-987-1277(道の駅情報案内カウンター)
【車】
那覇空港から車で約20分
マップコード
232 484 138*42
駐車場
有り(無料)
【路線バス】
那覇バスターミナルから約50分。系統89番「西崎2丁目」下車、徒歩約5分
営業時間
ファーマーズマーケット 9:00~19:00
糸満市物産センター遊食来 9:30~19:00
お魚センター 10:00~19:00
定休日
年中無休
地図
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まさひろ酒造
今日は、泡盛デビューをするべく「まさひろ酒造」で試飲をして家呑み用に1本買って帰るぞ!と意気込んでおります。
まさひろ酒造は道の駅いとまんから少し距離が離れているのですが、蔵祭りのこの日は道の駅いとまんの近くから送迎バスが出ていたので利用することにしました。(歩くと20分くらいかかります。)
会場にはライブステージや屋台、飲食スペースがあってとてもにぎわっています。入口で「先着300名様へプレゼント」という券をもらい中へ入ると、なんだか見覚えのある服装の女性が。

わぁ~っ!泡盛の女王だ!なぜかすっごく嬉しくて写真撮らせてもらい、女王からプレゼントのワンカップを2ついただきました。

ステージ上では瓶踊りが披露されました。一升瓶を頭に乗せ音楽に合わせて踊っています。すごい、頭にくっついているみたい。CMなどでは見たことがあったのですが、生で見れてちょっと感動です。

店内で試飲をして、この「琉球泡盛3年古酒・海人ゴールド」を購入しました。「古酒」とは3年以上貯蔵した泡盛のことで、熟成させることで深みが出てくるそうです。
まさひろ酒造では工場見学もできるので是非参加してみてください。泡盛の原料はタイ米であるとか、仕込み中の米こうじの香りをかいだりなど、泡盛が出来上がる過程を間近で見て勉強することができます。泡盛の文化や歴史を学んでみると、きっと味わいも変わってきますね。

500円で泡盛などが飲み放題という魅力的な看板に惹かれ、フタつきのグラスを購入、梅酒と泡盛を1杯ずついただいたら美味しかったのでグイグイいってしまい、すきっ腹だったせいもあり酔っちゃいました。(笑)
道の駅いとまんへ戻り海鮮を食べてバスで帰る予定だったのに、席が空いてない上に究極の眠さに襲われてそのままタクシーで帰るハメに…
泡盛が美味しいからといって調子に乗ってしまいました。普段お酒を飲まれる方も飲みすぎには気を付けてくださいね。
詳細情報
住所
〒901-0306 沖縄県糸満市西崎町5-8-7
電話
【車】
那覇空港から車で約15分
マップコード
232 483 622*55
駐車場
有り(無料)
【路線バス】
那覇バスターミナルから約50分。系統89番「西崎2丁目」下車、徒歩約15分
営業時間
9:30~17:30
定休日
年末年始
入場料
無料
地図
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美々ビーチいとまん

糸満漁港からさらに西へ行くと美々ビーチいとまんがあります。この日は海開きだったので(3月26日)、今日という日を待ちに待った水着姿の人が沢山いるはず!
美々ビーチいとまん付近まで走る路線バスがないので、仕方なくまさひろ酒造から千鳥足で向かうことにしました。ヤシノキが並ぶ道をひたすら歩くこと約20分。防波堤まで伸びるアーチ状の橋、きれいな砂浜が見えてきました。
しかし、あいにくの曇り空で風も強く肌寒かったせいか人もまばらで泳いでいる人にいたってはゼロ。さすがにまだ早かったか。早く暑い夏が来てほしいですね。
美々ビーチいとまんは、きれいに整備されていてマリンアクティビティも充実しているので是非訪れてみてくださいね。
詳細情報
美々ビーチいとまんの詳しい情報はこちらをご覧ください。
▶ 旅行者に嬉しいビーチ・美々ビーチいとまん(びびびーちいとまん)(糸満市・いとまんし)
帰りのバス
ちなみにバスで帰る場合ですが、道の駅いとまんから一番近いバスの停留所は「西崎2丁目」です。系統89番に乗りますが、便数が少ないのであらかじめ時刻表で確認しておき、帰る時間を決めておいた方がいいでしょう。
まさひろ酒造からも一番近いバスの停留所は前述と同じ「西崎2丁目」になりますが、少し距離があります。
今回、私はタクシーで帰ってしまったので実際の距離感などの感想はご勘弁ください。
まとめ
糸満市は那覇からも近いので、旅行最終日の飛行機までの時間などを利用してもいいと思います。今日ご紹介した場所以外にも糸満市にはまだまだ沢山の魅力的なスポットが沢山あるので、また紹介していけたらと思います。
車でもすぐ行ける距離ではありますが、たまには路線バスでのんびり景色を眺めながらの旅もいかがでしょうか?
さぁ、次はどのバス停に降り立とうかな?自動車の免許をお持ちでない方で沖縄に遊びに来よう!なんて方は次回のリポートにご期待ください。
今回の糸満散策コース