沖縄の街中でもよく見かけるガジュマルの木。キジムナーという精霊が宿るガジュマルは、「幸せを呼ぶ木」として昔から人々に大切にされています。

昨年の沖縄旅行のときに、樹齢150年の巨大ガジュマルがありパワースポットとして人気の高い「ガンガラーの谷」という存在を知りました。

そして、沖縄へ移住してきて少し心細くなり始めた今、ガジュマルに元気をもらおうと思い今回、「ガンガラーの谷」のツアーに参加。

ところがツアーに参加してみると、単なる「大きなガジュマルがある場所」ではなかったのです。ガジュマルを含めこの谷一帯が神秘に満ちた場所だったのです。

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ガンガラーの谷とは?

ガンガラーの谷は数十万年前の鍾乳洞が崩壊して出来たもので、東京ドームとほぼ同じ面積の亜熱帯の森が広がっています。

この場所では古代人の居住跡の可能性から現在も発掘調査が行われていて、考古学的にとても注目されています。

一般公開されたのは平成20年(2008年)。意外に最近のことなんです。

ツアーへの参加方法

1日4回開催されるツアーは定員制で、インターネットか電話で予約が必要です。

オンライン予約だと、空き状況が確認できて分かりやすかったです。

※詳細はさいごに記述していますのでご覧ください。

ツアーの様子

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ガンガラーの谷入口の手前には広場があり、道路を背に左手の方には駐車場とお手洗い、右手の方に入口の看板が見えます。

サキタリ洞

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通路を通っていくと、ぽっかりと開いた洞窟が見えてきました。サキタリ洞という洞窟です。下向きに連なる鍾乳石がなんだか恐竜の歯みたいで迫力があります。

「サキタリ洞」の中には、2016年に約2万3000年前の地層から釣り針などが発見された、現在も発掘中の真新しい発掘現場があります。

ツアーの受付は、このサキタリ洞の入口で行います。

ケイブカフェ

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この洞窟の中には「ケイブカフェ」というオシャレなオープンカフェがあり、冷たいドリンクやアイスなどを販売しています。ツアーに参加しない人のカフェだけの利用も可能です。

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このケイブカフェでおすすめしたいのは、「35コーヒー」です。世界規模で問題となっている地球温暖化などの影響で沖縄のサンゴもダメージを受けていて、なんと10年前の10分の1にまで減少しているのです。

沖縄ではこのサンゴを復活させるべく色々な取り組みをしていて、そのなかのひとつがこの35コーヒーです。35コーヒーは風化してしまったサンゴを利用してコーヒーを焙煎して作っているんです。そして、その売り上げの3.5%はベビーサンゴの移植活動に使用されます。

ツアー開始までの時間を利用して、沖縄の美しい海を想像しながら是非35コーヒーを楽しんでみてくださいね。

また、ここではパーティやライブも開催されます。オールスタンディングのライブのキャパシティは最大600名。洞窟内では音楽がどのように響くのでしょうか。

ツアー開始

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まずは、ガンガラーの谷の紹介や、谷内での注意事項などをガイドさんが説明してくれます。ガンガラーの谷や洞窟の成り立ち、近くで発見された約2万年前の古代人「港川人」の紹介などを、ユーモアのある説明でツアー参加者をなごませます。

出発のときには冷たいさんぴん茶の入ったタンブラーを持たせてくれます。夏の暑い日には嬉しいサービスですね。(ツアー終了後回収されます)

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出発地点にもこのような発掘現場が。今まさに発掘中、という雰囲気がワクワク感をかりたてます。

この写真の発掘現場から世界最古の釣り針が発見されました。

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このポチッと飛び出ている部分は鍾乳石の成長のあかしです。3年で1mm伸びるそうです。

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そしていよいよ出発です。

サキタリ洞を抜けると急にうっそうとした森が姿を現しました。心なしか、空気が澄んでいるような気がします。この森では様々な生き物に会うことができます。

森に住まう生き物たち

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目を疑うような巨大な竹。1日に20cmも育つそうです。ガイドさんと比較してもその大きさが分かりますね。

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こちらは「クワズイモ」。

このクワズイモには「シュウ酸カルシウム」という針状の結晶があり、その結晶が刺さるとしびれをもたれします。これを食べてしまった人がいて、2時間ほど口がしびれてしまったそうです

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シダ科の植物で主に暖かい地方に生える「オオタニワタリ」は、この中心にあるクルンとなった部分は天ぷらなどにして食べるそうです。

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このガジュマルはなんとも不思議な向きに生えています。

ガジュマルから垂れ下がっているヒゲもようなもの、これ実は「気根」という根っこなんです。この根っこが着地した土地の栄養が豊富な場合、根っこは立派な幹へと変化していき、元々の幹は枯れていく。こうすることによって「移動」することができるという、不思議な植物なのです。

このガジュマルはどうやら遊歩道を渡ろうとしているようですね。より成長するために自らが生きる地を探し求める、すごい生命力ですよね。

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これはなかなかお目にかかれない、準絶滅種の「アオミオカタニシ」です。植物の葉などを栄養にしています。淡い緑色が綺麗ですね。

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そしてこれは可愛らしい、「オキナワスズメウリ」。熟すと真っ赤に色が変わります。小さいスイカみたいですが、毒があるので間違っても食べないでくださいね。

数十万年の歴史が作り上げたもの

スタート地点から少し歩いて行くと、右手に川が見えてきました。先ほどのサキタリ洞にも昔は川が流れていたそうです。そうやって川の流れが長い年月をかけてこの谷や洞窟を形成していったんですね。

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川を右手に進んで行くと、左手にある「イナグ洞」がぽっかり口を開けていました。この洞窟は縦穴なので中には入れませんが、ガイドさんが写真を見せてくださいました。

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女性のおっぱいとお尻。ええ~、そんなうまい組み合わせってあるの?なんて笑いながらツアーは盛り上がります。

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驚きはこれだけではありませんでした。

さらに進んで行くと川が洞窟の中へ吸い込まれていく場所が。ここでランタンが手渡されました。インティ―ジョーンズみたいでワクワクしますね!

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その暗~い洞窟へ入って行くと、男性のシンボルのような形をした「イキガ洞」が姿を現します。結構大きいですよね。これが自然に出来たものだとは驚きです。ツアーの参加者たちは微妙な空気に包まれながらもその鍾乳石にそっと触れていました。

イナグ洞は安産や良縁、イキガ洞は子宝を願う場所として、遠方からも人が訪れる聖地なのです。

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洞窟から出て少し階段を上がっていくと、ハラハラドキドキのスポットへ。左下の小さな岩が右上の大きな岩を支えているのが分かりますか?なんと、ここをくぐって行くというではないですか。大丈夫ですか?落ちてきませんか?少し足早に通り抜けます。

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そして、トンネルを抜けるとそこで待っていたのは・・・

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大主(うふしゅ)ガジュマルです。「おぉ~・・・」と、皆言葉にならない感激に包まれていました。樹齢150年でもこんなに大きくなるなんて、やはりこの谷の環境や豊富な栄養などのお陰なのでしょうか。

この場所は周りが切り立った崖に囲まれていて、この壁が大主ガジュマルを守っているようにも見えます。

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後ろ髪を惹かれながらこの神秘的な空間を後にし、今度は谷のスタッフさん手作りの展望台へ。

このツリーテラス、本当に木の上に造られているんです。ちょっと怖いけど、ここからの眺めは最高で、港川人が発見された港川フィッシャー遺跡も遠くに見ることが出来ます。

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そして最後にやってきたのは武芸洞。

ここには約3,000年前の石の棺と人骨が発見されました。この石の棺が発見された地層と、現在の地層との差はわずか数十センチ。(矢印の部分)

風雨にさらされず保存状態がとてもいいこの場所では他にも約7,000年前の土器片や、約4,000年前の火をたいた跡などが発見され、昔の人々がこの洞窟の中で暮らしていたことが分かりました。

こうしてツアーは終わりを迎えました。ツアーが終了した場所は「おきなわワールド」の園内になります。ここでさんぴん茶のタンブラーを返却して解散、となりました。

ガイドさん、ありがとうございました。

詳細情報

施設名

ガンガラーの谷

住所

〒901-0616 沖縄県南城市玉城字前川202番地

電話番号

予約・お問い合わせ 098-948-4192 (受付時間 9:00~18:00)

ガンガラーの谷

営業時間(ツアー出発時刻)

  1. 10:00
  2. 12:00
  3. 14:00
  4. 16:00

定休日

なし(イベントなどにより営業時間の変更あり)

ツアー料金

1名:2,200円(保護者同伴の中学生以下無料)

高・専門・大学生:1名:1,700円(要学生証提示)

20名以上の団体:1名:1,700円

貸切ツアー:1~20名迄:34,000円 1名追加ごとに1,700円追加

キャンセル料金

当日ツアー前に連絡した場合:ツアー料金の50%

出発までに連絡がなかった場合:ツアー料金の100%

※前日18:00までのキャンセルは、キャンセル料は発生いたしません。

※悪天候によるツアー中止の場合はキャンセル料はなし

所要時間

1時間20分

施設設備

トイレ(駐車場付近のみ)、カフェ、雨具(カッパ)販売100円

ツアー参加の前に

  • 1kmのツアーの道筋は遊歩道が整備されていて歩きやすいのですが、雨が降ったときや階段の上り下りのときなどで滑るかもしれないので歩きやすい靴がいいと思います。
  • 谷内にはお手洗いがありません。1時間20分のツアーですので、先に済ませておいたほうがいいでしょう。お手洗いは駐車場付近にあります。

アクセス

【車】

那覇空港から約30分

カーナビ設定

MAPCODE 232 494 796*05

駐車場

無料

【バス】

路線バス 系統54番、83番 那覇バスターミナルから約35分~55分

※天候、道路状況により発着時間が乱れる場合があります。

地図

ストリートビューで見る

まとめ

ツアーでしか知ることのできない情報をガイドさんが楽しく説明してくださり、冒険のような体験もあったりと、とても楽しめました。そんなガンガラーの谷は単なる観光スポットではありませんでした。

生命力に満ちた森、神秘的な光景、人類の歴史、神聖なる願いの地。谷全体がわたしたちに何か語りかけてきているようでした。私にとってガンガラーの谷は、一度のみならず二度、三度と足を運んでみたい場所になりました。

未だかつてない感動を味わえる「ガンガラーの谷」。ここでしか体感できないものが詰まった神秘の森へ是非訪れてみてください。きっと、あなたのお気に入りの場所になるでしょう。

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