沖縄の現状
沖縄では近年、釣り人のマナーの低下が原因で釣りを禁止する漁港が年々増えてきています。色々な要因はありますが、釣り人によるゴミの放置が問題になっています。
実際に沖縄本島内で「釣り禁止」の看板がある漁港は17か所あり、その中でもA級ポイントとして釣り人に親しまれてきた国頭村安田(あだ)漁港、宜名真(ぎなま)漁港の一部、金武町浜田(きんちょう はまだ)漁港が近年、次々と釣り禁止になりました。
私も何度かそこで釣りをしてきただけにとても残念です。
このような現状を考えると楽しく釣りをしたいのであれば、各々の釣り人のマナーの向上が強く求められています。
最低限の7つの釣りのマナーとは?
釣り場は「先行者優先」
なんでもそうだとは思いますが、割り込みはいけません。
他の釣りをしている人とは1mから3m程度は離れて場所を取りましょう。できたら、竿1本分(約5m)程度離れていると気持ちよく釣りができますね。
他の人のポイントへは仕掛けを投げない
周りの人のポイントに投げ込んだりすると、糸が絡んだりして思わぬトラブルにもなります。また、初心者だし、わざとでなければ良い!そんなわけでもなく、上手に投げられない場合は人のいない場所で練習したりすると良いと思われます。
また上の図にあるように、海には潮の流れがあって、ウキ釣りしているAさんのウキが右から左へと移動していきます。ですので、投げ釣りBさんは、Aさんの投入位置に仕掛けを投げないように、もしくは流れていかないように注意が必要になってきます。
使用後は釣り場を水で流す
釣り場に餌や魚の血などがついている場合は、釣り終了後に、前もって用意しておいたペットボトルの水などできれいに流してから帰りましょう。
釣具店には、海水を汲むことができる専用の水汲みバケツもあり、前もって準備していても良いと思います。
ごみは必ず持ち帰る
残った釣り餌や弁当などの食べ残しをそのまま放置してしまうと悪臭や害虫の発生の原因にもなりますので持ってきたものは必ず持ち帰りましょう。
もし釣具店で商品を購入した際は、その場で包装を外して処分してもらうとごみの軽減にも役立つと思います。
また次に来る人が気持ちよく利用できるためにも、来た時よりきれいにすることを心がけるくらいが良いと思います。
食べる魚だけ持ち帰る
小さい魚はリリースを心がけ、必要以上に釣らないことも大切です。
魚によっては 大きさの規制などがあるものもありますので、注意が必要です。また、釣れた魚を置き去りにしないようにしましょう。
持ち帰らない魚は必ず海に帰すことも釣りを楽しむ上では重要ですので必ず心掛けて実行してください。
魚の大きさ規制に関しては後ほど詳しく解説します。
釣り場では騒がしくしない!
釣り場で騒がしくすると、魚がびっくりして逃げてしまったりしますので、他の釣り人への配慮が必要です。また、特に夜間などは近隣に迷惑が掛かり、「釣り禁止」になりかねませんのでやめてください。
釣り禁止区域には立ち寄らない
このような看板があるにもかかわらず、無断で侵入して釣りをするケースもあると聞きます。当然ですが、釣り禁止エリアに進入して釣る行為は、危険な上に関係者の迷惑にしかなりませんので絶対にやめてください。
魚の大きさ規制とは?
沖縄では海んちゅ(漁師などの海に関わる人)が水産資源を上手に利用し、持続的な漁業を営むために高級魚であるアカジン(スジアラ)、マクブ(シロクラベラ)の漁獲体長制限に取り組んでいます。また、その他の小型魚に関しても卵が産めるサイズに成長するまではリリースすることを心がけましょう。
漁獲体長制限(全長)
- アカジン(スジアラ)40cm
- マクブ(シロクラベラ)35cm
対象海域
恩納村全海域から本島北部(離島も含む)全海域(沖縄海区漁業調整委員会の指示による)
沖縄県水産課参考資料
詳細情報
名称
沖縄県水産課
問合せ先(大きさ規制ルールに関して)
電話番号:098-866-2300
まとめ
以上の7つでしたが、最低限の釣りのマナーをご紹介しました。
初心者に限らずベテランの方々も今一度、初心に戻って再確認して頂きたいです。沖縄は海に囲まれていて釣りをするには恵まれた環境です。この環境を守っていくためにもこれらのマナーは絶対に守って釣りを楽しみましょう。
また、沖縄県には危険生物もたくさんいるので、こちらも合わせてチェックしてくださいね!
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