沖縄には山というほど大きな山はありませんが、「岳」は多くあります。

「岳」といってもあなどるなかれ。高さこそ低いものの、道はアップダウンが激しく、時にはロープを握り閉めての斜面登りや、南国特有の木々に美しい花たち。珍しい固有種の生き物たち。

沖縄の「岳」には魅力がいっぱいです。

今回はその「岳」一つ。沖縄のやや北部に位置する名護岳に登ってみます。

スポンサーリンク

名護岳とは?

名護城公園

ヤンバルの入り口、名護にそびえる名護岳。

数多くの生き物が生息をしており、多数のルートが存在する名護岳は、1度では物足りない!何度でも登ってみたくなる山のひとつです。

名護城公園

名護青少年の家にて入山手続きを行っており、MAPと「動植物観察ガイド」をいただけるため、植物や昆虫などに詳しくない方でもそちらをチェックしながら楽しく山登りを楽しめますよ。

名護城公園

名護城公園

本来、名護青少年の家まで車にて上がることが可能なのですが、麓の名護城公園から歩いて行くことも可能です。

名護城公園は知っていましたが、ノンビリと歩いたことがないため今回はあえて名護城公園よりスタート。名護城はかつてこの地を治めていた名護按司(あじ:領主的豪族)の居城といわれています。

私は説明を眺めて初めて、「ナゴグスク」ではなく、「ナングシク」と読むことを知りました。

これを知れただけでも胸を高鳴らせながら、いざ!Map横の階段より名護城跡を目指し歩き始めました。

登ること数分、すでに息は切れ始めていましたが到着・・・と思いきや道を挟み更に階段が・・・。

徐々に良くなる景色に励まされるようにさらなる階段を上れば頂上には鳥居と小さな拝殿があり、本日の登山の無事を祈り後にしました。

白い煙と黒い煙の碑

白い煙黒い煙

名護城跡を過ぎ、青少年の家を目指して歩けば気になる文字「白い煙と黒い煙の碑」というものを見つけました。ふらりと立ち寄れば雰囲気のある石碑が海を見つめるように建っていました。

白い煙黒い煙石碑

稲垣國三郎が名護城散歩中に見た情景を記したもので、昭和6年頃の小学校国語教科書にも掲載されていたそうです。

ひっそりとした空気に溶け込む、とても綺麗な文でした。

※ 稲垣国三郎(1886~1965)は愛知県三河郡の生まれ。岡崎師範卒。

 

「教育学」の文検合格。愛知県の小学校、広島高等師範附属小学校の訓導を経て1917(大正6)年1月30日、沖縄県師範学校教諭兼附属小学校主事として赴任。

 

沖縄在任中は附属小で国語教育(一種の生活に基づく綴り方教授)を中心に、比嘉永元らと共に教授方法論を研究し指導して多くの子弟に単なる教育方法面のみでなく、人格的にも深い影響感化を与えた。さらに訳あって1924(大正13)年3月沖縄を離任し、岐阜そして大阪の小学校長に転じてからもなお沖縄をこよなく愛し続けた。

 

「当時、本土からきた指導者の多くとちがって、教え子や父兄との精神的結びつきをこころがけた」(『沖縄の百年』第一巻)と言われるように、ウチナ-ンチュの足を引っ張るどころか、親身になって沖縄出身の教師をはじめ、教え子たちを心から支援し、戦後は沖縄の復帰運動にも本土側から積極的に参与した。

 

ただ、復帰を見ずして他界したのが惜しまれる。

出典:琉球大学

登山開始

登山道

名護青少年の家にて入山手続きを行い、MAPと動植物観察ガイドを受け取れば準備完了。登山開始です。ルートはいろいろあり、夏には川に入りながら歩くことの出来る沢コースがお勧めのよう。

あいにく今回は冬登山のため、南展望台・ガンジュー広場を経由し頂上を目指すことにしました。

名護城公園 ガンジュー広場(南展望台)南展望台・ガンジュー広場

春が迫ってきているためか、あちらコチラから鳥の鳴き声が・・・。「ホーホケキョ」や「チュチュチュチュチー」歌っているような声まで聞こえ、とても楽しくなってきました。

樹々

南国特有の植物や変わった形の木・小さな虫たちの写真を撮りながら歩けば、「名護岳山頂→」の看板。おや?以外と近いのか?と思ってしまってからがもう大変。雨風でずれてしまっている階段を踏みしめ上へ下へと歩き歩き。

案内板

鳥が見えれば空を見上げ一休み。再度歩き始めれば冬にもかかわらず汗が噴き出す。おやおや?345mにしては先が見えないぞ?と思いながらふとため息をついて下を見ればうごめく姿が。

シリケンイモリシリケンイモリ

これは、「シリケンイモリだ!」思わず大きな声が漏れました。パンフレットで予習した赤いお腹のつぶらな瞳のイモリ様のご登場に疲れを忘れはしゃいで写真を撮りました。

虫

撮影会終了後、少し復活した元気の中、緑に輝く苔を眺め、緑に輝く虫の背中をレンズに焼き付け更に歩けば、眼前が明るく開けとうとう頂上へと到着しました。

頂上

365℃とまではいきませんが、東海岸も西海岸も見渡すことの出来る羨望で頂上に着いた当満足感を十分に与えてくれました。

下山の際も十分にアドベンチャーを感じさせてくれる道で、細く谷底を下るような道もあり、標高にかかわらずとても楽しい山歩きとなりました。

名護岳山頂景色名護岳山頂景色

アップダウンが激しく、天気の良い日は体力を消耗しやすくなるかと思いますので水分補給は念入りに行ってください。

名護岳周辺

名護岳周辺には外にも

  • 名護城公園ビジターセンター Subaco(すばこ)
  • さくら橋
  • 名護城公園(なんぐしくこうえん)
  • 名幸祠(なこうじ)
  • ノッポ椰子(やし)の広場

などがあります。お時間があればゆっくり回られることをお勧めいたします。

名護岳名護岳

アクセス

名護青少年の家までのアクセス

【車】

那覇空港から高速を使用し約1時間30分

許田ICにて高速道路を降り、名護方面へ58号線を直進

東江4丁目北を右折

4つ目の信号東江2丁目を左折後一つ目の信号を右折

道なりに山を10分ほど登れば到着です。

カーナビ設定

MAPCODE 206 629 449*44

【駐車場】

無料

地図

ストリートビューで見る

まとめ

今回登ってみて、噂には聞いていましたがアップダウンの激しさに膝はがくがく、息は切れ切れ・・・体力作りの必要性を感じさせられました。しかしそれでも再度登りたいと思わせてくれるほどの魅力が名護岳にはありました。

両側を壁に挟まれた苔(こけ)むした道や、頂上に近づくに連れ増える色鮮やかな花たち。鳥の鳴き声や、初めてお会いした虫や両生類たちの与えてくれる感動は、日々の仕事の疲れを十二分に癒やしてくれました。

沖縄に住んでいる方にも、旅行で来られている方にも、是非訪れていただきたい素敵な「岳」でした。

山を下るとすぐに街に出るため、Caféなどで運動後のティータイム・・・なんてことがすぐに出来ちゃうのも名護岳の魅力のひとつです。

※ 本文記載の山、岳、峰について形状からの命名や宗教信仰上からの命名など様々あり、正確にその違いについては国土地理院でも発表していません。ですので、岳が小さいという表記は著者の主観によるものですのでご了承ください。